仮設鋼材リース・建機レンタル、工事・施工会社の法人営業職25歳女性。休日接待・長時間残業を脱したく、日本を代表する大手SIerへ転職成功。

No.1632
  • 現職

    【東証プライム上場 プライムベンダー】
    モバイル業界・インターネット業界を顧客とする部門 データ・AI活用領域における法人営業職

  • 前職

    【東証プライム上場 大手鉄鋼メーカーグループの重仮設リース・施工会社】
    営業部 大手~準大手ゼネコン向け 地下工事の法人営業職

牧田 寿美子 氏 25歳 / 女性

学歴:神奈川県立 横須賀高等学校 卒
東北大学 法学部 卒
TOEIC 720点

目次
  1. 新卒での就職活動
  2. 入社した会社での担当業務
  3. 転職に至った理由
  4. 大手転職エージェントへの登録
  5. 1回目の転職活動と挫折
  6. (株)エリートネットワークとの出会い
  7. 譲れなかった点、逆に、こだわりを捨てた点
  8. 2回目の転職活動
  9. 転職活動を通じて気付いたこと
  10. 最後に

① 新卒での就職活動

正直、後悔の残る就職活動でした。当時は大学院への進学と就職でギリギリまで進路を迷っていたことや、コロナ禍で自粛期間が続いたことなどが重なり、気づいた時には完全に出遅れてしまっていました。
周囲が大学3年生の冬頃から次々と内定を得て就職活動を終える中、私が本格的に動き始めたのは4年生目前の3月。
自己分析や業界研究などをほとんど出来ていない状態で企業の面接に臨みました。
人気企業や有名企業には当然受からないと思い、あまり知名度のない企業ばかりを手当たり次第に受けていたのを覚えています。
しかしその中でも、自身が東北の出身で被災経験があったことから、防災事業や街づくりに携わりたいという軸だけはぶらさずに持ち、面接でも正直にその想いを伝えていました。
そして基礎工事を専門に行うサブコンの会社になんとか内定をもらうことができ、就職活動を終えました。

② 入社した会社での担当業務

配属先は営業部門でした。大手ゼネコン30社程度を担当顧客として任せていただき、ある程度裁量を持った働き方ができていたと思います。
日々営業車で工事現場を駆け回って商談を重ね、社内に戻ってからは見積や契約書の作成、請求処理など一連の業務をこなしていました。大きな現場を自分の力で動かしている実感があり、とてもやりがいのある毎日でした。

また、法人営業職だからこそ社内外で多くの人と関わることができ、学生時代には想像もできなかったほど交友関係が大きく広がりました。建設業界というと、当初はガラの悪い人が多いイメージでしたが、実は情に厚く面倒見の良い方ばかりで、3年間の会社員生活で本当に多くの方々にお世話になりました。
就職活動自体に後悔はあったものの、職場での人間関係にはとても恵まれ、1社目でこの会社を選んだことは結果的には良かったのだと感じています。

③ 転職に至った理由

理由は3点ありました。
①​ 残業が多いため
②​ 将来的なキャリアが見えないため
③​ 異業界へ挑戦したいため
特に①と②の理由が大きかったです。営業職の仕事にやりがいは感じていたものの、建設業のアナログな社風や人手不足が原因で、どの部署でも長時間の残業が当たり前の状態でした。接待や休日のゴルフも多く、プライベートの時間が十分に確保できませんでした。当然そのような環境では、特に女性の営業職は定着せず、自分より年上の女性営業社員は全員、離職または部署異動で去っていきました。私自身も、この環境で長く働き続けるのは難しいと感じていたため、転職の機会をうかがっていました。

③は、新卒時代の就職活動への後悔からです。十分な自己分析や業界研究をせずに企業を選んだため、もっと色々な業界を受けてみれば良かったという思いが消えませんでした。また、当時企業選びの軸にしていた「街づくり」という分野には、建設業だけではなく多くの業界が様々な角度から携わっており、業界を変えてアプローチしてみるのも面白いのではないかと考えるようになりました。

そのような中で転職の直接的なきっかけとなったのは、「業界を変えるなら20代前半のうち」や「第2新卒採用は社会人3年目まで」といった情報を耳にしたことです(実際には間違った情報だと思いますが)。転職市場の謳い文句に踊らされているとは感じつつ、どうせ転職するなら独身で自由のきく今のうちが良いだろうと思い、25歳の誕生日を迎えた秋頃のタイミングで転職活動を開始しました。

④    大手転職エージェントへの登録

転職活動を始めようと思い立ってすぐ、街中でよく広告が出ている大手の転職エージェントに登録しました。転職活動の進め方について何も分からない状態だったため、とりあえず大手のところで話を聞いてみようという気持ちでした。登録してすぐに担当エージェントとの面談が組まれ、1時間程度転職市場についての説明を受けました。そして面談後には大量の求人が送られてきましたが、ほとんどが成果主義・成長至上主義を謳うスタートアップ企業やベンチャー企業の求人だったと記憶しています。この時点で、大人しめで他人との競争が苦手な自分とは社風が合わないのではないかとの不安がありましたが、エージェントに流されるまま10社以上に応募し、面接を受けました。

⑤ 1回目の転職活動と挫折

この時の転職活動は体力的・精神的にかなり辛いものでした。
応募した企業数が多かったため連日面接の予定が組まれ、多い日は1日に2社の面接を受けることもありました。また、前職と並行しながらの転職活動だったこともあり、企業研究や面接練習が不十分な状態で面接に臨まざるを得ず、新卒就活の二の舞になってしまうという焦りもありました。
そして何よりも辛かったのは、応募企業の社風と自分の性格のミスマッチを感じながらも、内定をもらうために偽りの自分を演じなければならなかったことです。思ってもいないのに、「とにかく人より成長したいです。」「安定より挑戦を好みます。」などとベンチャー受けしそうな言葉を並べ、面接官に取り入ろうとしました。途中で自分が何のために転職活動をしているのか分からなくなり、全てを投げ出したい気持ちになったことを覚えています。

半分ほど選考が進んだタイミングで、担当エージェントに「もう辞めたいです。」と伝え、選考辞退を申し出ました。しかし、この時のエージェントは、「途中で辞退すると今後の転職活動に悪影響が出る。」「受けているうちに志望度が高まることもある。」などと言って聞き入れてくれず、押しの弱い私は上手く丸め込まれて結局最後の企業まで選考を受け切りました。
結果的に数社の内定をいただきましたが、本当に行きたいと思える企業は一社もなく、全て内定辞退をしてしまいました。膨大な時間と労力を使って、ただ精神をすり減らしただけの転職活動でした。(今思えば、場数を踏んで面接慣れができたという点では役に立った経験でしたが…...。)

⑥    (株)エリートネットワークとの出会い

1回目の転職活動が終わった後は、しばらく前職の業務に集中しました。転職活動が想像以上にしんどかったので、少し休憩したかったためです。この期間は求人に応募はせず、転職サイトを眺めながら興味のある仕事を探したり、自己分析をしたりする時間に充てました。
また、既に転職を経験した友人に相談に乗ってもらいました。この時に友人から、「受け身の転職活動では上手くいくはずがない。自分の人生なのだから、エージェントには妥協せずに希望を徹底的に伝えた方が良い。」とアドバイスをもらったことが、私の中で大きな転換点となりました。
もっと自分のペースで主体的に転職活動ができるようなエージェントを見つけて、再チャレンジしてみよう。そう決意することができました。

その後、転職サイトのスカウトメール経由で何社かのエージェントとやり取りをさせていただき、その中で出会ったのがエリートネットワークの担当カウンセラーの松本様でした。
最初はお電話でのやり取りから始まり、私の過去の転職活動状況や希望する転職条件について丁寧にヒアリングしていただきました。
松本様の第一印象は、「論理的でさっぱりした人」というものでした。決断を急かしたり意見を押し付けたりすることは決してなく、こちらから連絡するまで気長に待ってくださったため、この人となら自分のペースで転職活動が進められるかもしれないと直感的に感じたのを覚えています。

⑦ 譲れなかった点、逆に、こだわりを捨てた点

応募企業を決める際に松本様にお願いしたことは大きく4つあります。
ワークライフバランスが前職より改善されること
年収が下がらないこと
成果主義よりも安定重視の大企業寄りの社風の企業であること
特定の業界にこだわらず広く企業を見てみたいこと
です。

逆にこだわりを捨てた条件は、裁量権や成長環境です。前回の反省から、それらの要素が強い企業は自分の性格に合わないという自覚がありましたし、裁量も成長も人から与えられるものではなく、自分の努力次第でいくらでも実現できると考えたためです。
このような曖昧な希望だったにも拘わらず、松本様には条件を満たす求人案件を多数ご紹介いただき、内定をもらえたら迷わず転職したいと思えるような企業がいくつか見つかりました。

⑧ 2回目の転職活動

実際に応募し選考が始まってからは、前回の反省を活かして全ての応募企業への対策を徹底しました。各企業の面接対策ノートを作り、最終面接までにノート一冊を使い切るほど企業研究を重ねました。
また、新卒時代の就活軸→ 前職での経験→ 転職理由→ 志望動機→ 入社後のキャリアプランに全て一貫性を持たせ、一つのエピソードとして面接官を納得させられるような話し方を意識しました。
その中で松本様には、面接スクリプトの添削やオンラインでの面接対策を何度も実施していただき、本当にお世話になったと感じています。おかげで面接を受けた4社全てで1次面接を通過することができ、大きな自信となりました。

そしてこのタイミングで、4社のうち志望度の高い2社に絞って選考対策を続けることを決めました。
前回の転職活動時にエージェントから選考辞退を断られたことを思い出し、恐る恐る松本様に残り2社の辞退を申し出たところ、何の引き留めもなくすんなりと了承して企業側との調整に動いてくださいました。
志望度の高い2社はどちらも人気企業だったため、持ち駒が減って全落ちしてしまうかもしれないと不安な気持ちもありましたが、その時に松本様から「エージェントをやる中で良い企業に沢山出会ってきました。今回ダメだったとしても、まだまだ紹介できる企業は沢山ありますよ。その時はサポートするのでまた一緒に頑張りましょう。」というお言葉をかけていただき、とても気持ちが楽になったのを覚えています。そのまま2社の選考対策を続け、最終的に2社とも内定をいただくことができました。

⑨    転職活動を通じて気付いたこと

今回の転職活動を経て気付いたことは3つあります。
1つ目は、転職活動は自分のペースでやれば良いということです。
就活スケジュールがある程度決まっている新卒とは違い、中途の転職にタイムリミットはありません。転職市場では「ポテンシャル採用は〇歳まで」とか「転職は若いほど有利」などという情報があふれていますが、どれも正しい情報ではないと思います。
実際、選考を受けた企業で社員の方とお話しさせていただく機会が何度かありましたが、転職入社されている方の年齢は幅広かったです。自分が良いと思うタイミングで転職活動を始め、そこで思うような結果が得られなかったとしても、期間をおいて何度でも挑戦したら良いのだと思います。

2つ目は、転職は自分が企業を選ぶ場だということです。
面接を受けているとどうしても、企業側だけが候補者を選んでいるのだと認識してしまいがちです。私も1度目の転職活動時はそのように考え、少しでも企業の社風に合った自分を演じようと無理をしてしまいました。それが精神的にとても辛かったですし、仮に内定が出た企業にそのまま入社していたとしても、絶対に長くは続かなかったと思います。
一方で2度目の転職活動時は、最初から自分の素で勝負できる企業しか受けず、途中でミスマッチを感じた企業はすぐに辞退しました。また、内定後も別途社員の方との座談会を設定していただき、自分が不安に思っている点は何でも質問して解消させました。こうして最終的に入社を決めた企業は、社風も業務内容も給与面も全てが納得のいく条件で、今の段階から入社がとても楽しみなほどです。1回目の転職活動で妥協せずに、改めて転職活動を仕切り直して良かったと心から思います。
前述したように転職活動にタイムリミットはないので、自分が心から行きたいと思える企業に出会えるまで、妥協せず希望条件をぶつけてみるのが良いと思います。

3つ目は、自分に合った転職エージェントを見つけることの大切さです。
何人かのエージェントとやり取りをさせていただきましたが、連絡の頻度や押しの強さなど十人十色でした。自分が心地良いと感じるエージェントに出会えるまで、色々な方から話を聞いてみるのが良いと思います。
また、紹介される求人もエージェントによって全く違いました。松本様とやり取りをする中で感じたのは、エリートネットワーク様は企業とのコネクションが非常に強いということです。松本様との面接練習に応募企業の主担当営業の方が同席して2人体制で対応してくださることが何度かありました。応募業界のニュースが載った最新の日経新聞記事をメールで送ってくださるなど、エージェント側も日々業界・企業研究を徹底していることが伝わり好印象でした。

第一志望の企業の選考では、松本様が人事担当者と交渉して選考フロー以外にカジュアル面談を3回も設定してくださり、さらに最終面接終了後には私に代わってもう一度企業側に入社の熱意を伝え直してくださったとお聞きしました。私が第一志望に内定をもらえたのは、このような強力な援護射撃があったからこそだと思います。他のエージェント経由ではここまでのサポートを得られなかったと思うので、松本様には大変感謝しております。

転職活動は、最大限自分の力で努力しなければならないことは大前提として、少しの対策の違いや伝え方のニュアンスの違いで結果が変わってしまうことがあります。そのような、自分の力だけでは手の届かない最後の仕上げをしてくれるのがエージェントであり、それが転職エージェントを使う大きな意味でもあると思います。
転職をするか否かを迷っておられる方や自分一人での転職活動に行き詰っている方は、是非気軽にエージェントに頼ってみてください。私が今回お世話になったエリートネットワーク様は、候補者一人一人に真摯に向き合った手厚いサポートをしてくれるエージェントであり、自信を持ってお勧めすることができます。

⑩    最後に

今回ご支援をいただいた松本様をはじめエリートネットワークの皆様に、改めて感謝申し上げます。新卒時代の就職活動や1回目の転職活動での後悔をバネにして、3度目の正直で希望を叶えることができました。家族や友人も結果を喜んでくれて、とても嬉しいです。
慣れ親しんだ環境を離れて新しい環境に飛び込むことに不安はありますが、あれだけ企業研究を重ねて社員の方とも何度もお話をして入社を決めたのだから、次の会社でも絶対に大丈夫だという確信があります。自分自身の決断に全く後悔はありません。
入社後は、いち早く仕事を覚えて活躍できるよう、精一杯頑張っていくつもりです。本当にありがとうございました。

転職体験記に記載されている氏名は、ご本人のご要望により仮名を使用している場合があります。
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