東証一部上場 完成品メーカー 生産技術
東証一部上場 自動車部品メーカー 生産技術
藤川 保夫 氏 26歳 / 男性
学歴:千葉工業大学 工学部 機械サイエンス学科 卒
私の生い立ちを簡単に説明致します。
私の家族は両親と兄が2人の5人です。全員が仲良く、とても居心地の良い家族です。大型連休はなるべく首都圏にある実家に帰り、顔を見せるようにしておりました。私が家族と過ごす時間が好きという事もあります。
小学生の頃から運動が大好きで、当時は放課後に友達とよく走り回って遊んでいました。中学では野球部に入り、日々部活動に没頭しておりました。3年生の時は、主将としてチームをまとめ、引っ張る経験をしました。高校時代も、バドミントン部の活動に毎日励んでいました。
大学進学にあたり、車の部品を開発できる人になりたいという幼少時からの思いから、工業大学を選択しました。大学時代は学校からの課題が多く、遊んでいた記憶があまりありません。勉強とアルバイトで、あっという間に終わってしまった4年間でした。
私がはじめに担当した製品は、自動車のインテークマニホールドという部品です。簡単に言えば、エンジンに空気を送るための部品の1つです。以下、インマニと表記します。
インマニは大きく「成形」・「溶着」・「測定」の3つに分かれます。私は最初の2年半程度、この中の溶着と測定の分野で仕事をしておりました。
溶着領域では、溶着冶具調整から、実際に溶着させた製品をカットし、溶着断面を確認することが主な仕事でした。溶着断面の確認では0.01mm単位での測定を行い、更に図面に書かれている寸法を守るための溶着冶具を用いた調整等を行っておりました。
測定領域では、溶着したモノを assy図 に基づいて三次元測定機で測定し、検査を経て寸法NGがあれば修正指示書を作成し、メーカーへ金型修正を依頼します。三次元測定機はPRG作りや、いかに測定誤差をなくせるか等、検査精度の向上が常に課題でした。
また、単品図に対しても測定を行いますが、単品は製品に「そり」がありますので、専用冶具で固定し測定を行います。製品図面に不備があれば開発とすり合わせて次機種に対策を反映する等、常に造り手の作りやすい図面を追求しておりました。
その後、HVACチームへ異動となりました。HVACを簡単に言えば、自動車のエアコンです。私は、そのケースを成形する担当となりました。初めての成形領域で、金型の知識は全くない状態からのスタートでしたので、最初は金型の基礎を覚えることに必死でした。
その後は、トライへ立ち合い、成形機を動かし、実際にモノを作る等をしておりました。開発段階で金型仕様上無理な形状は、開発へ形状変更を依頼したり、実際に金型で成形した製品でバリ等があれば修正をしたり、不具合があれば対策書の作成とメーカーへの提示を行い、量産できる金型へ仕上げていくのが主な仕事です。
こうして、大学を卒業してから4年2ヶ月の間、自動車部品メーカーで働きました。就職前から長い間自動車部品の開発に携わりたいと考えておりましたが、実際には生産技術に配属となりました。最初は、生産技術とは何をする部署なのかも全く知りませんでした。しかし、仕事をする中で生産技術の重要性を次第に理解し、とても難しく、奥が深い仕事だと感じるようになりました。その一方で、非常にやりがいもありました。
1年前あたりから自分も担当機種を持ち、責任も一層増えていきました。これからどんどん活躍していきたいと思っていた頃、とても仲の良い同期(仕事ではライバル関係)が転職することになりました。一緒に切磋琢磨してきた同期でしたので、これはとても落ち込む出来事でした。
この出来事をきっかけに私も転職を考え始め、出来ることならもう少し実家に近い職場がいいなと、ひとまず転職エージェントに登録し、情報を集め始めました。
活動をする中で、興味ある求人案件をお持ちの人材紹介会社が(株)エリートネットワークでした。
転職カウンセラーの杉本さんとは、面接に向け二人三脚で共に取り組んできました。
まず、志望動機についてアドバイスを頂きました。そのアドバイスとは、なぜたくさんある企業の中でその企業を志望するのかを、もっと明確にしなければならないということでした。対策として具体的に私が何をしたかと言うと、競合他社と比較した時、応募先企業はどこが勝っているのか等を調べ、応募先企業の強みを探しました。
次にアドバイスを頂いたことは、面接の最後に、「何か質問はありますか」と面接官から聞かれた場合についてです。1次面接の時、「何もありません」と答えてしまったと杉本さんに報告すると「それは良くないね」とご指摘を頂きました。
アドバイスを受け、2次、3次面接の時は最後に自分から質問をしました。加えて意識したのは、2次の時の質問と3次の時の質問の内容はそれぞれの特徴に合わせて違う質問をしたことです。2次面接は専門的な知識や経験を問われる面接でしたので、専門性のある質問をしました。3次面接は部長クラスの面接でしたので、職場環境等の質問をしました。質問も場面に合わせなければならないと学びました。
あとは、とにかく応募先企業に入りたいという気持ちを全面に押し出して面接に挑むことが重要だったのだと思います。
私は転職活動中、勤務地がある宮城県内に住んでおりました。
1次面接は東京で行われたので、移動には片道2時間程度かかりました。
2次、3次は長野県です。片道約5時間半かけ、宮城から長野へ電車で行きました。
仕事の都合上、一日しか休みが取れませんでしたので、日帰りで面接を受けてきました。
面接の20分前には集合場所に到着するようにしておりましたが、長い移動時間の内から緊張してしまうと、着いた頃には疲れ切ってしまいます。それ故、長時間移動を伴う面接に臨む際には如何にリラックスできるかが重要だと思いました。自分なりのリラックス方法を見つけておくと良いかもしれません。
各面接の間隔は約1ヶ月おきと、間が長かったため、正直常に面接の事を考えてはいませんでした。面接の1週間前程度から、前回の感覚を思い出し、今回はもっとゆっくり話そうといった、とにかく前向きな考え方で自分を信じ、面接へ挑んでおりました。
私は今回内定を頂いた企業で、必要とされる人材になれるよう、まずは最初の1年を全力で仕事に向き合っていきたいと思います。中途入社という事で自分が試されるという気持ちで、3年後「転職して良かった」と思えるよう1日1日を大切にしながら勤めていきたいです。
最後に今回の転職活動を支援して下さいました杉本さんをはじめ、これまで私を支えていただきました皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。皆様の今後の活躍を願っております。