データサイエンティスト、大手SIerからメガバンクへ

No.1012
  • 現職

    メガバンク データサイエンティスト

  • 前職

    東証一部上場 大手SIer データサイエンティスト

福山 博嗣 氏 31歳 / 男性

学歴:東京理科大学 工学部第一部 経営工学科 卒
東京理科大学 大学院 工学研究科 経営工学専攻 修了
中国語検定準1級
ビジネス・キャリア検定 経営情報システム(情報化活用)2級
使用可能言語:SQL Server、R、Tableau、SAS

■転職に至った背景・理由

主な理由は下記2点です。
●ベンダー側から事業主側へ移りたかった
ベンダー側だった前職に在籍する期間が長くなるにつれて、お客様に提供する自社のサービスへのエゴを感じるようになりました。例えば、どう考えても効果が薄いと思われる施策の立案・改善や、技術に対する無駄と思われるほどの過剰な投資、消費者の需要を無視した独自サービスの開発などです。
受注する立場であるベンダー側の立場から「NO」とは言えず、お客様の課題解決のために一生懸命働いている自分の立場に歯がゆさを感じずにはいられませんでした。
前職の管理職以上の社員は「うちの会社だったら、やりたいことは何でもできるから。」と言いますが、私自身はこの先もその可能性を感じることが難しいと判断し、自社でのサービス企画・立案に携われる環境へ転職しようと思いました。

●将来的に自分の仕事が評価されない不安があった
私はデータ分析・活用を通して、魅力的な新サービスや施策を生み出すことに価値を感じていましたが、社内で評価されるためには売上を伸ばすことが必須でした。
そのため、お客様に対して必要の無いサービスを勧める、稼働を無駄に多く見積もるなど、おかしいと感じる点が多々ありました。
また、将来的にはデータ分析・活用のみではなく、ITのシステム開発までのロードマップを描くことが求められており、自分がやりたい仕事と明確な違いを感じ、転職しようと決断しました。

■こだわり

主に下記3点です。
●転職先が事業会社である
転職に至った背景にも書いた通り、前職(ベンダー側)に不満がありましたので、自分がプロジェクトを主導できる事業会社への転職にこだわりました。
ベンダー側では幅広い業種にわたってお客様を担当し、大変良い経験をたくさんさせて頂きましたが、一つの業界に絞ってじっくり深くまで検討できないという不満がありました。
今後は「広く浅く」ではなく、「狭く深く」の方に重点を置いて専門性を深めていきたいと考え、事業会社以外は選択肢から外しました。

●自社データの量・種類・鮮度が十分である
過去にお客様と新しい施策を検討する中で、プロジェクトが行き詰まる一番の原因が「データ不足」でした。「データが無い≒現状が定量的に正しく理解できない」ため、やりたいことがあったとしても、何について検討したら良いか分からずプロジェクトが先に進まなくなります。
また、新しく足りないデータを取得する、もしくは購入するにしても、時間と資金が原因でプロジェクトが頓挫してしまうことがほとんどでした。
これをできるだけ回避したいと思い、自社データを豊富に所持しているメガバンクに魅力を感じました。

●現状の年収を維持できる
生活水準維持のため、これも外せないこだわりでした。
(株)エリートネットワークの転職カウンセラー廣重様から、「メガバンクなら年収を維持できる可能性があります。」とご紹介頂き、データを豊富に所持しているという魅力も相まって、メガバンクを転職先に選びました。
正直なところ、前職の給与水準も決して低い訳ではなかったため、転職活動を進めるにつれて年収の現状維持は難しいかも……と半ば諦めていましたが、交渉頂いた結果、前職より高い給与水準で内定を頂くことができ、大変感謝しております。

■面接準備について

主に下記2点です。
●実務経験の質問について
まず、データサイエンティスト職に関係するデータ管理スキルやデータ加工などの作業スキルについて、インターネットや職場の資料などから情報を集めて体系的にまとめました。一枚の図にして、それぞれのスキルの関係性を明確にすると尚良いと思います。

次に、自分自身の業務経験について振り返りました。これについては、過去に作成した資料やメールなどを徹底的に読み返して記憶を蘇らせました。すると、今だからこそ気付けるミスや改善点が見えてきました。
これらについては自分の成長の証だと捉え、面接で質問されたときの回答として一覧表にしました。

最後に、作成したデータサイエンティスト職のスキル図に、自分の職務経歴を当てはめました。
必然的に、豊富に経験している職務とあまり経験が無い職務があり、この作業を行うことで自分の得意分野と不得意(未経験)分野が見えてきました。得意分野についてはより分かりやすく、不得意分野については今後どのようにキャッチアップしていくかを説明できるように面接の準備を行いました。
また、廣重様からの助言により、面接で説明するスクリプトも事前に作成し摺合わせをして頂きました。おかげさまで、面接本番でも落ち着いて説明することができたと感じています。

●人生経験の質問について
現場部署の方との面接は主に実務経験の話が中心でしたが、人事部の方との面接では人生経験の振り返りから質問をされることがありました。自分自身がこれまでに行った大きな決断、失敗談などについて「なぜ」を目的と手段に分けて、もう一度体系的にまとめることをオススメします。
(もちろん会社によっては、このような質問がされないこともあります。)

■次の職場にかける思い

「誰かのためにやるのではなく、自分のために仕事をする。」
この思いがやっと実現するかと思うと、今から非常に楽しみです。
いつの日か、私が主導して作ったサービスが世の中に出ることをモチベーションにして、これから新しい環境で頑張っていきたいと思います。

■最後に

今回は自分自身にとって初めての転職活動だったため、分からないことや甘く見ていたことなどが数多くありました。それらに対して、廣重様から適切なアドバイスや叱咤激励を頂き、各面接の調整などについても非常にスムーズに進めて頂きました。

この場を借りて廣重さんに担当して頂いたことに感謝します。

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