元技術者の経理マン、食品メーカーから自動車部品メーカーへ

元技術者の経理マン、食品メーカーから自動車部品メーカーへ

No.1037
  • 現職

    東証一部上場 自動車部品メーカー 経理部 経理担当

  • 前職

    元・独立系 食品メーカー(東証一部上場 大手食品メーカーのグループ会社) 品質保証部 品質保証担当→経理担当

篠澤 優介 氏 32歳 / 男性

学歴:日本大学 生物資源科学部 応用生物科学科 卒
日本大学大学院 生物資源科学研究科 応用生命科学専攻 修了
日商簿記 2級
中級食品表示診断士
税理士科目(財務諸表論・簿記論)合格

生物系の大学院を修了したことから、新卒では食品メーカーを目指して就職活動をしていました。その過程で、大学の先輩にご紹介いただいたのが前職の会社でした。
説明会に参加したところ、人事の方の人柄の良さや、大学の先輩がいると言う安心感に惹かれ、内定をいただいた後、入社することを決めました。

入社式の当日に、東証一部上場の大手企業のグループ会社になったことを初めて知らされ驚きましたが、当時は社会人経験がなかったため、それによって会社がどう変わるのかについてほとんど理解していませんでした。むしろ大企業グループの一員になったことを「入る会社がより良い会社になった」と思い、純粋に喜んでいました。

 入社後に配属されたのは、品質保証部でした。そこでは食品表示や得意先への製品情報の提供、原材料の安心・安全を担保するような業務に従事していました。食品衛生法などの知識はつきましたが、会社の儲けの仕組みが全くわからなかったため、ビジネスマンとしての将来に不安を覚えました。

そこで、日商簿記3級から自主勉強を始め、2級まで取得したところで、経理部への異動を申し出ました。
異動希望が叶い、経理部へ異動してから簿記の上位資格として税理士試験にチャレンジしました。簿記論と財務諸表論までは合格できましたが、税法の試験はなかなか合格できませんでした。

今の年齢から税理士として活躍するには遅いと感じつつ、あと何年勉強のためにプライベートを犠牲にし続けなければいけないのかと、自問自答していました。それに、前職の会社では、税理士資格を取得しても資格手当などがなかったため、収入面ではまったくメリットがありませんでした。

会社の状況としては、親会社からの出向者が部長職に就いているため、プロパー社員が役職に就くのが難しい環境だと日々感じていました。また、親会社からの出向者はプロパー社員よりも本質的に優秀な人が多く、実力的にもなかなか上の立場を目指すことが難しくもありました。

 日頃から、プロパー社員の将来性、給与への不満、有休取得のしづらさなどの理由で、いつかは転職したいと漠然と考えていましたが、一緒に働く仲間の人柄が良く、働きやすい環境であったため、実際に転職活動をするまでには至りませんでした。

ですが、強く転職を意識したきっかけがありました。

ある時、福利厚生で社宅についての改正が行われました。その改正で、これから入社する人や、営業部門の社員には非常にメリットがもたらされることになりました。しかし、経理部の私としてはまったく恩恵を受けることができず、上記メンバーと手取り給与は変わらないものの、福利厚生面で年間100万円程度の差がついてしまうことが分かりました。
これがきっかけとなり、転職を考え、活動を始めるようになりました。

* * *

転職活動を通じて学んだことは、面接の場では「御社に入社したい」と言う熱意を見せることも重要ですが、それよりもまず「自分と言う商品を売り込む営業をする」といった気持ちを強く持つことが大事だということです。
面接の場で「自分が入社することで、御社にはメリットがある!」と売り込もうとする意識があれば、事前準備で会社についてよく調べるのは当たり前の行動になりますし、企業への質問事項も何かしら出てくると思います。

働きながらの転職活動は、日程調整が一番ネックでした。
有休休暇を取得しづらい会社だったため、できるだけ終業後に面接の設定をしてくれる会社を受けていました。

面接の場では、最初のあいさつを一番意識しました。第一印象は数秒で決まると言われていますので、最初のあいさつは面接で一番大事だと思って行動しました。そこで一番大きな声が出せれば緊張もほぐれるし、気持ちの面でもスイッチの切り替えができました。

面接の場での失敗は、質問の際に残業時間や有休消化率について聞いてしまったことです。これは、仕事に対してのやる気や熱意を伝えるという点では完全に失敗だったと思っています。入社したいと思っている会社なのに、仕事のことよりも自分の希望条件ばかりを確認してしまったことは今でも深く反省しています。

偶然にも勤務地は、妻との付き合いがスタートした場所であり、かつ、プロポーズ場所と結婚式場が近くであったため、非常に“縁”がある場所と感じていました。そのネタを最終面接で話したところ想像以上にウケが良く、それも成功に繋がった一つの要因かな、と思っています。
もし途中の選考で落ちたなら縁がなかったとあきらめましたが、やはり縁がある会社だったと思っています(笑)。

現職の会社に決めた理由としては、希望年収を提示してくれたことや勤務地に縁があること、出身大学の先輩が多く在籍していること、そして、面接官から「ぜひ、入社してもらいたい」という強い熱意を感じたことが決め手となりました。

エリートネットワークの転職カウンセラー小中出さんにご紹介いただいた会社はすべて魅力がある会社ばかりで、かつ、毎回の面接後のフォローも非常に助かりました。また、こちらからの疑問にもすぐにご対応いただき、誠にありがとうございました。

次の職場では今まで自分が経験したことの無い業務や、裁量が非常に大きくなることから、何よりも勉強することが大事だと思っています。
先輩社員達に認められるよう、精一杯努力していきたいと思っています。

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