東証一部上場 大手総合商社内 シンクタンク 海外調査担当
中央官庁 霞が関 国家公務員 Ⅱ種
一部上場 大手情報通信企業 持ち株グループ会社 本社渉外担当
水本 滋 氏 36歳 / 男性
学歴:私立大学 法学部 法律学科 卒
米国大学院 行政学・法学修士課程 修了
旧・国家公務員II種試験合格・中央官庁採用
実用英語技能検定 1級
行政書士試験合格
宅建士合格
転職を考えてこの体験記をご覧になっている方がそうであるように、私自身、勤める会社に限界を感じ、『転職体験記』を読み、エリートネットワークさんの門を叩きました。一度目の転職後、短期間での転職活動にも拘わらず、松井様に的確な助言を頂きながら、再度の転職を成功することが出来ました。
元々、新卒で国家公務員試験(旧・国家II種、ノンキャリア)に合格、期待に胸を膨らませ、中央官庁での仕事を13年あまり勤めていました。様々な部署を経験し、人事制度を利用した海外留学もさせてもらい、上司部下にも比較的恵まれる中、仕事に対するやりがいも感じていました。給与もそれなりにもらい、今後中堅どころとして更に仕事のやりがいも増してくるという中で、年齢的にも30代半ばを迎え、役所の中でもある程度、自分のこの先が見えてくる中、民間企業でもう少し違う経験が出来るのではないか、と考え始めるようになりました。
今から思えば、何事も慎重肌の自分にとって、役所勤務ほど向いている仕事は無かったのかもしれません。ただ、働き方改革なども叫ばれる中、国会待機などをはじめとするタクシー帰り、終電帰宅が常態化している中央官庁の長時間労働、節電という名目の夏暑く、冬寒い、大手企業などと比べると劣悪なオフィスの労働環境に嫌気がさしていました。また、同じ道を歩む先輩達も尊敬する方々も多かったものの、この先も同じ内容の仕事をしたいかと問われると正直気が進まず、何より、一度、若い頃に過労で体を壊したこともあり、今後も当面こうした就労環境は変わらないと思う中、長い間、この職場に勤めることへの不安感がありました。
役所で最後に勤務した部署は、国内外での多くの課題を抱える内部でも有名な激務部署でもあり、同僚は百戦錬磨の精鋭が顔を揃え、人事部門としても自分に対しそれなりの期待を込めて送り込んだことがあったのかと思います。仕事も一つ間違いをすると国会などでの批判を浴びるとても緊張感の多いものでした。ただ、20代はいざ知らず、30代になっても深夜から早朝までモーレツ社員的な働き方で、当時、今から考えれば自虐的に「色々と大変だよ」と同僚に話す中、心も体も限界を感じていたのかもしれません。
家族も居る中で日々漫然と働き続ける中、転職して生き生きと働いているように見える人たちが良く見え、役所内では次の異動先を考える時期になり、正直行きたいと思う部署も無く、自分も外に出るなら今しかないのではと考え最大手の転職エージェントに登録、転職活動を始めました。転職活動をしながら働くことで、他にも自分が進むべき「道」があると、自らに言い聞かせて精神状態を保つような、今考えても不健全な心理状態だったと思います。
何社か応募する中、あまりにも小さいベンチャー気質の会社は自分には向かない、今まで比較的経験が多かった国際関係の仕事も、実際の海外勤務経験がないことから書類選考で落ちるなど、当初思ったより転職自体はうまくいきませんでした。ただ、働きながらの転職でもあり、どこか良いところがあれば、、、、、程度の考えで、アドバイザーの方から紹介頂く案件を中心にどちらかと言えば受動的に活動を進めていきました。たまたま、業績の良い大手情報通信会社の渉外担当採用を薦められ、自分も関心があり応募し無事に採用。勤めていた役所からはかなり引き止めも受けたものの、これを逃すと機会を逸すると考え、思い切った転職をしました。
転職後、何よりスピード感の速さに驚きながら、何とか食らいついていこうと充実した毎日を過ごす中、徐々に上司との関係で違和感を覚えるようになってきました。とても仕事のできる上司であったものの、何かにつけて細かく、直属の部下や他の部署の方々からも評判は芳しくなく、最初はありがたいと思っていた色々な指摘も、日々受け続ける中で気が滅入ってくるようになりました。今までの社会人経験でも厳しい上司や仕事は充分経験があり、このような面での耐性は強い方だと思っていましたが、徐々にこれが本当に自分がしたい仕事なのか、やりがいがあるのか、この先このままここで楽しく仕事を続けていくことが出来るのだろうかと考え始めるようになり、朝、仕事に行く気もなかなか起きないような状況となりました。
暗い顔で過ごす毎日の中、思い切ってエリートネットワークさんの門を叩きました。面接では、他のアドバイザーの方が出てこられるのかと思っていたところ、松井社長直々にカウンセリングを頂きました。一般的な経歴の話というよりは、大局的に私自身の人生観、仕事観などに話が及び、気が付けば2時間という時間はあっという間に終わりました。当時のように、暗い顔で仕事をする毎日について、松井様から、「社会にとっても損失」という言葉に、謙遜しつつも、労働市場のミスマッチを一人一人解決していきたいという、使命感、意気込みを感じました。カウンセリングの最後には、「実際の面接でそんな暗い顔をしては駄目だ。早々に小さな手鏡を買って、自分のデスク脇に置き、毎日自分の顔を改めるように!」といった助言も頂きました。今思えば、マイナス思考に陥っていた当時の心境を、松井様が鋭く見抜いておられたのだろうと思います。
カウンセリング後も、職務経歴書・履歴書の作成のアドバイス、面接での受け答えの具体的なアドバイス等、その都度、直接電話にて頂きました。日系の総研やシンクタンクを中心に面接を進めつつ、案件受注など新規営業的な開拓能力が求められるような職種は自分としても向いていないと考えていたところ、新たに総合商社内のシンクタンクの募集職種があり、ずばり適任だと思う、と転職後の今の仕事をご紹介頂き、松井様からも先方幹部の方々へ援護射撃を頂き、希望した仕事に就くことが出来ました。
もう既にシンクタンクの中に入って働いていますが、松井様から事前にお聞かせいただいていた業務内容と違いも無く、改めて第三者のプロの客観的な視点で、向いている仕事、向いていない仕事を判断してもらう重要性を痛感しています。一般に「やりたい仕事」と「向いている仕事」は違うと言われますが、この点は、エリートネットワークさんのような専門家に充分客観的に判断してもらうことをお薦め致します。
人それぞれ、職業観、価値観、タイミングや年齢・経歴など違うと思いますが、この『転職体験記』をお読みになった方が、是非、良いご縁が得られることを陰ながら応援させて頂きます。松井社長他、スタッフの皆様には大変お世話になりました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。
(以上)