法務課長、業績不振のOA機器メーカーから、一部上場大手製薬メーカーへの転職

法務課長、業績不振のOA機器メーカーから、一部上場大手製薬メーカーへの転職

No.1056
  • 現職

    東証一部上場 大手製薬メーカー 法務課長

  • 前職

    有名OA機器メーカー 法務課長

梅井 利之 氏 45歳 / 男性

学歴:早稲田大学 法学部 卒
早稲田大学大学院 法学研究科 修士課程 民事法学専攻 修了
ビジネス実務法務検定 2級
日商簿記検定 2級
中国語検定 3級
TOEIC IP 910点
TOEIC 905点

●新卒の就職活動

私は、学部学生のときは法曹を目指して司法試験を受験しており、就職活動は一切していませんでした。その後、修士課程2年のときに法曹の道を諦め、そこから就職活動を始めました。

周囲からは、今まで勉強してきたのにもったいないのでは、という声もありましたが、自分としては法曹になるだけが人生ではないし、司法試験の勉強を通じて身に付けた法的思考能力や法的知識は、一般企業に就職してもきっと活かせると思い、手探り状態で就職活動を始めました。

学部学生とは異なり、周囲で就職活動をしている人は皆無であり、かつ、6月からの就職活動ということで、どうなることやらと思いましたが、まずは自ら行動することが大切と考えて、OB訪問等を実施しました。
その結果、某銀行系シンクタンクと前職の大手OA機器メーカーから内定を得ることができましたが、より多様な人材を抱えている企業に就職した方が面白いのではと考えて、前職の企業に法務職として入社しました。

●転職を考えた理由

世の中がペーパレス化の方向に進んでおり、業界全体で市場が縮小傾向にあります。特に、私は2年前から営業系組織において法務を担当しており、実際に営業部門が前年の売上維持にすら窮している状態を肌で感じていました。
また、法務としての業務も、新規案件の契約審査や新規事業の法的支援といったポジティブなものではなく、顧客への詫び状や品質問題の報告書といったネガティブなものが中心となり、業務の面白さを感じづらい日々が続いていました。

このまま前職の企業に残っていても、会社も自分もこれ以上の成長は望めないと感じ、転職を決意しました。

●企業選びについて

前職の企業に20年勤めていたことや、今回が初めての転職活動だったこともあり、そもそも転職先としてどういう企業が存在しているのか、ということすらよく分かっていませんでした。そのため、転職カウンセラーの小中出さんから当初、「この企業はどうですか? あの企業はどうですか?」と提案していただいても、「この企業は前職の企業とは全く異なる業界だから遠慮します」というように選り好みをしていました。
しかし、小中出さんから、どうしてこの企業はダメだと思うのですか、と率直に聞かれたとき、確かにその企業の方の話も聞かないで、自分の一方的で勝手な思い込みだけで「壁」を作っても仕方がないよな、と思うようになりました。むしろ、前職の業界とは全く異なる業界の方のお話を伺うだけでも、自分にとって新鮮な経験となるし、自分の成長にもつながると考えを改めるようになりました。

それからは、今後も法務職として活躍したい、という点だけを基軸として、業界にはあまり拘らず、積極的に書類審査や面接を受けるようになりました。このことが、結果として複数の企業から内定をいただくことにつながったと思っています。

●転職活動を実際に行ってみて

転職活動を開始した当初は、45歳という年齢で果たして転職先が見つかるのだろうか、という不安がありました。しかし、小中出さんとの最初のカウンセリングの際、「もっと年齢が上の方でも転職活動を行い、実際に転職されていますよ」というお話を伺い、それならばまずは頑張ってみようと思いました。実際に、小中出さんや他のエージェントから紹介いただいた企業において、書類審査を通過するのみならず、一次面接・最終面接へとつながっていくケースが多く、自分のような人間を中途採用しようと積極的に思ってくださる企業が自分が思っている以上に世の中には存在するということを実感しました。

転職活動を開始したのは2月に入ってからでしたが、各社の一次面接が実施されたのが3月上旬で、最終面接が実施されたのが3月中旬から下旬といったスピード感でした。そのため、一時期は一週間ほぼ毎日面接が入るようになってしまい、自らの本業や部下のマネジメントに影響が出ないように調整するのが難しかったです。

●面接の事前準備

小中出さんが、面接でよく聞かれる質問項目を教えてくださったので、それを参考に今までの経験を踏まえて、自分の言葉で解答を用意しました。ただ、模範解答のようにならないように注意したのと、暗記した解答をそのまま吐き出すような受け答えはしないように注意していました。

●面接の場で意識したこと

ありのままの自分を正直に等身大で表現することだけを心掛けていました。自分を「盛って」しまうと、その企業へ実際に転職した際、自分自身が苦労するだけでなく、その転職先にもご迷惑をおかけしてしまうと考え、できること・できないことは率直に伝えていました。
あとは、質問に対してなるべく簡潔に受け答えしようと意識していました(が、実際には話が長くなってしまったこともあり、そこは反省点です。)

●小中出さんに対して感じたこと

小中出さんにお会いする前に、既に他のエージェントと面談していました。ただ、他のエージェントの方は、私の気持ちを斟酌してくださるのはいいのですが、その結果、あまり私の背中を押してくれる感じではありませんでした。
一方、小中出さんは、「まずは、やってみましょうよ。梅井さんのこと、どんどん売り込んでいきますから!」とおっしゃってくださる、非常にアグレッシブなエージェントでした。右も左も分からない状態だった私には、小中出さんのように背中を押してくれるタイプのエージェントが合っていたと思います。

また、小中出さんは、アグレッシブなだけではなく、面接前後のフォローもとてもきめ細やかに行ってくださいました。適性検査に関しても、日曜日の夕方にメールで「この会社の適性検査を受検するにあたっては、この本で対策をとっておいた方がいいですよ」と連絡してくださったりと、いつも気にかけていただき、本当にありがたかったです。

私が転職活動をしていることについては、妻以外には伝えておらず、誰にも相談できない状態が続いておりましたので、小中出さんの存在は本当に大きかったです。

●次の職場に賭ける意気込み

前職の企業を退職するにあたり、上司は強く慰留してくださり、部下は泣いてくれたりと、後ろ髪を引かれる思いがありました。ただ、一度きりの人生において、新たな業界・新たな会社でチャレンジしたいという想いの方が勝っており、転職先で活躍することが前職の上司・部下への恩返しになると思っています。

業界も社風も異なる会社に転職すること、前職で20年間にわたって積み上げてきたキャリアや人脈を捨てることに不安がないといったら嘘になりますが、一方で45歳という年齢になってこれだけのチャレンジができるということについて、ワクワクした気持ちの方が大きいです。

今までの経験を活かせる部分は活かし、足りない部分は貪欲に吸収して、自らをさらに成長させ、転職先の発展に貢献していきたいと思っています。

以上

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