メガバンクから、新卒時に憧れた財閥系不動産デベロッパーへ

No.1075
  • 現職

    一部上場 財閥系 老舗総合不動産会社 総合職

  • 前職

    メガバンク 総合職

中井 美雪 氏 30歳 / 女性

学歴:慶應義塾大学 経済学部 経済学科 卒
宅地建物取引士
不動産証券化マスター
TOEIC 875点

目次
  1. 新卒時の就職活動
  2. 都市銀行時代の仕事と転職のきっかけ
  3. 転職活動
  4. 意気込み

1. 新卒時の就職活動

中学高校時代、マンドリンオーケストラ部に所属し、副部長という立場で、中1から高2の130人で構成するオーケストラの運営を担いました。楽器、年齢、技術、価値観の異なるメンバーをまとめ、1つの音楽を作りあげることの大変さと素晴らしさを実感しました。

その経験から、新卒時には、①多くの関係者と出会い、協力しながら仕事を進め、②多様で幅広い方たちの活動を支えるような社会貢献がしたい、と考えておりました。
加えて、子供の頃から、街や建物を探検することが好きだったこともあり、不動産デベロッパーを第一志望に就職活動を行いました。残念ながらその際はご縁がなく、第二志望の都市銀行に就職しました。

2. 都市銀行時代の仕事と転職のきっかけ

銀行は社会にとって非常に重要な存在であり、幅広い業務を経験できる会社でもありますので、不動産へ固執することもなく、銀行では銀行の仕事を、と気合い十分に入行しました。

1場所目では、支社RMとして、不動産業者を中心とした法人営業を経験。2場所目では、ストラクチャードファイナンス部で、J-REATの設立やIPO案件をはじめ、シンジケートローンのアレンジャー・エージェント業務を経験しました。
銀行で不動産に携われたのは全くの偶然でしたが、内心嬉しく思っておりました。また、土日に実査をしたり、資格試験のため夜中に勉強をしたりと、好きな気持ちはモチベーションへ繋がるのだと実感しましたが、同時に、不動産を本業にしている方たちが羨ましくも感じておりました。

その後、トレーニーとして1年間米国で勤務し、帰国後、デジタルマーケティングプロジェクトの企画・推進の任に就きました。銀行内で興味を持っていた部署でもあり、意気込んで仕事を始めましたが、不動産から初めて離れたことで、逆に不動産への想いにも気づき始めていたところ、ご縁があって、エリートネットワークさんより現職のお話を頂きました。

元々転職を考えていたわけではなく、帰国後間もないお話でもありましたので、周囲への迷惑や銀行でのキャリア等を考えると、大変悩みました。しかし、学生時代に第一志望で受験した会社へのまたとないチャンスであり、ここで挑戦しなかったことを後悔しながら働き続けるよりは、一度自分の気持ちに素直になってチャレンジしてみようと思い、応募を決心しました。

3. 転職活動

転職を決めてからは、改めて自己分析と企業研究を行いました。
正直、30歳を過ぎて真面目に自己分析をするのは恥ずかしい部分もありましたが、結果的には自分を見つめ直すいい機会となりました。

新卒時の会社選びの軸であった、①多くの方と協力して仕事を進めるプロセス、②仕事を通じて幅広い方たちを支えるという社会貢献の在り方、に加え、オーケストラやシンジケートローンの経験から、③大規模かつ形あるゴールに向かう仕事であるということ、等も自分がやりがいを感じる重要な要素だと認識し、不動産デベロッパーは、これらが実現できる仕事だと思いました。

企業研究においては、新卒時より、現職の会社は新しいことに積極的に取り組みながらも社会的責任や伝統を忘れない会社だと認識しておりました。自分自身が社会人を経験したことで、その難しさ、大切さを痛感しましたし、その積み重ねが実績と歴史を作り上げているのだと改めて気付かされました。

また、面接を進める中では、社員の方々とお話をさせて頂く機会も多くありました。非常に人間性豊かで様々なバックグラウンドを持った方々であり、一人一人が、様々な社会的制約の中でも、責任感を持ち、高い能力と自由な発想で仕事をされているのだと感じました。自分もすぐに肩を並べられる自信はありませんが、切磋琢磨して成長し、多くの街や人に貢献したいと心から感じるようになりました。

自己分析、企業分析を進める中で、自分の想いも強くなり、また「自分だからこそ貢献できる部分がきっとあるはずだ」と信じるようになりました。結果、ご縁があって現職で働かせて頂けることとなりました。

4. 意気込み

転職を決心した際、新卒時の就活ノートを見直してみたのですが、自分の軸や現職の会社への共感点は今と変わらないものの、夢や希望の気持ちが大きく、当然ですが、現実的な部分までは中々考え切れておりませんでした。7年間社会人を経験し、リアルに考えられるようになってから改めて見つめ直す機会を頂けたのは非常に幸運だったと思います。

今回、好きなこと、仕事に求めることの両者を実現できる会社で働くチャンスを頂いたことは、心の底から感謝しております。転職でご迷惑をおかけした元の職場の方や、応援してくださった方のため、自分ができることは、これまで以上に自分の能力を活かして精進し、最大限に社会へ恩返しすることだと考えております。

仕事と転職活動との両立は、精神的にも肉体的にもストレスフルで「もう一生やりたくない!」というのが正直な気持ちですが、当初ふてぶてしい態度だった私の本心に気づき、一生全うしたいと思える仕事へ導いてくださった転職カウンセラーの高橋様には心から感謝しております。

本当にありがとうございました。

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