一部上場 大手小売業 本部 パッケージデザイナー
外資系 食品メーカー マーケティング本部 パッケージデザイナー
緒形 春樹 氏 46歳 / 男性
学歴:京都工芸繊維大学 工芸学部 造形工学科 卒
京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科 造形工学専攻 修了
学芸員資格
このたび、株式会社エリートネットワーク様の転職カウンセラーである廣重様の絶大なるご支援のもと、入社を強く希望しておりました大手小売業様から内定をいただくことができました。株式会社エリートネットワーク様、そして廣重様への感謝の気持ちを込めて、ここに転職体験記を書かせていただきます。
私が転職をすることになった理由は、前職の外資系メーカーを会社都合退職となったためでした。
食品メーカーのマーケティング本部にてパッケージデザイン開発のマネジメント業務に従事して10年。ブランドマネージャーと共に新商品開発に携わり、売れ行きを大きく左右する商品パッケージのデザイン開発を担当してきました。大学院を修了してからグラフィックデザイナーとして幾つかの会社でデザインの現場を経てきた経験を活かしながら、社内の各部署や生産工場と連携し、社外のデザイン会社や印刷会社とも協働しながら新商品のパッケージデザイン開発を取りまとめるマネジメントを実施。自分が担当した商品が店頭に並ぶ光景を見るのは感慨深いものでした。
日々やりがいを持って業務に励み、これからも精一杯やっていこうと思った矢先に、会社の組織再編により私のポジションが消滅となってしまい、10年間貢献してきた実績があるにもかかわらず会社を追い出されることになってしまいました。ましてや46歳、転職するには厳しい年齢に大きな不安がありました。
突然の退職にショックを受けて転職活動を始めたものの、履歴書、職務経歴書、そしてクリエイティブ業界で必須のポートフォリオ(作品集)を準備するのは大変で、本格的に転職活動を開始できるようになるまで相当の時間を費やしてしまいました。
クリエイティブ業界の求人は年齢制限も多く若い人を採用する傾向が強いため、46歳という年齢での転職は大きなハンデでした。一般的な転職サイトに登録するもののやはり希望するようなクリエイティブ業界の求人は少なく、前職メーカーでのキャリアを活かせるポジションともなると更に絞られて少なくなってしまいます。ただでさえ求人が少ないクリエイティブ職には若い人からの応募も殺到して競争も激しく、46歳の私は書類選考さえなかなか通らず苦戦する日々を過ごしていました。
希望の求人が出ない日々を悶々と過ごす中、職探しの傍らで職務経歴書やポートフォリオ(作品集)などを見直してはブラッシュアップしてきました。
特に職務経歴書では、46歳でこれまで在籍した会社は5社と多く、職歴欄がどうしても多くなってしまいます。職歴ごとに業務内容を逐一説明していると、採用ご担当者様に必要な情報が伝わりにくいと思い工夫することにしました。まず時系列で職歴を並べるのは職務経歴書の2ページ目にまとめるようにして、最初のページの冒頭にはこれまでのキャリアの集大成を簡潔にまとめた略歴と、どのような貢献ができるか専門性(スキル)を箇条書きにして並べるなどの工夫をしました。最初のページの上半分だけでも充分に実務スキルが伝わる内容にまとめることで、採用ご担当者様にストレスなく読んでいただけるようにし、残りの下半分は具体的な業務実績をまとめるなどして、1ページ目だけで企業様が求めるスキルやキャリアを有することが判りやすいようにしました。
ポートフォリオ(作品集)も、限られた面接時間の中で目を通していただく時間が充分にないことを想定し、細かいディティールを追求するよりも、20年以上クリエイティブ業界に携わってきたことによる幅広い経験が伝わる構成にすることで、キャリアに応じた対応力をアピールする工夫をしました。
人気の高いクリエイティブ業界は応募者も多く、採用ご担当者様が膨大な応募書類に目を通すことを考えると、見所をしっかり絞った書類に仕上げることが大事と考え、自己アピールの押し付けに終始するのではなく、採用ご担当者様にとって理解しやすく効果的かどうかの目線を持ちながら修正を重ねていきました。
このように職務経歴書を毎日のようにブラッシュアップしてより簡潔にしながらも要点をしっかりまとめることで、面接でも明確なアピールができるようになり、どのような質問が来ても焦らずに答えることができるようになったと思います。仕事がなかなか見つからないと焦ってしまい不安な毎日を過ごしてしまうと思いますが、自己アピールの内容を日々ブラッシュアップし、自分を見つめ直すことでキャリアの棚卸しをし、次にどのような会社でどのような仕事をしたいか、転職の目的を明確にしていく時間ができたと思います。
特に職歴が多いと、どうしてそのような道のりを辿ってきたか過去の転職の目的を筋道立てて整理することでキャリアの深みを増すことができ、そして次の会社で何を実現したいかが明確になったと思います。私の場合は、小さなデザイン会社から大きなデザイン会社、そしてメーカーへと転職してきました。一人デスクに向かって黙々とデザイン作業を行う現場で自己満足に浸るよりも、そのデザインを受けて喜ぶクライアント、そしてその商品を手に取る消費者の笑顔が見られる外の世界へ興味が移ってきたことが過去の転職につながってきたと思います。
自分の手掛けたデザインがどのように世の中に影響し役立っているか、より消費者に近い立場で実感したいという意欲が仕事のモチベーションになっていたことを再認識しました。そして次の転職ではより消費者に近い立場で、消費者の喜びがダイレクトに見える仕事に就いて、更に世の中のお役に立てればと志を高めていきました。
前職も前々職も、愛着を持って定年まで働いて会社に貢献しようと思っていたにもかかわらず突然の会社都合退職。次もまた会社都合で追い出されるのは避けたいと思い、46歳という年齢事情を考えても今回が最後の転職と覚悟を決めて臨みました。しかしネットで求人検索をしても契約社員や派遣社員といった長年勤めるには心配なポジションが多く、正社員の求人になかなか巡り合えずにいました。
そんな中、偶然ネットで見つけたのが「正社員専門の人材紹介会社」株式会社エリートネットワーク様。興味を持って申し込んだところ、直ぐに廣重様からメールが来て面談となり素早い対応でした。廣重様とのカウンセリングでは私のスキルを直ぐに見抜いていただき、その場でご提案いただいたのは(今回内定をいただいた)大手小売業様でした。まさに私が興味を持って憧れていた会社でした。
これまでのキャリアを活かし、より消費者に近い立ち位置でダイレクトに反響を受けながらやりがいを持って仕事をしたいという私の希望にぴったりでした。
私が待ち望んでいた会社名を面談のその場で即座に言い当てた廣重様の洞察力に大変驚くと共に、「たとえ現時点で明確な求人がなくともそれらの志望企業様に相談してみましょう」という非常にありがたいお言葉に感動し、とても信頼できるカウンセラーに出会えたことに感激しました。
廣重様は有言実行で、その志望企業様に潜在的なポジションがないか相談していただき、ありがたくも面接の機会をいただくことができました。このような千載一遇のチャンスはなかなかありません。
オープンポジションでもなく、募集要項がある訳でもありませんでしたので、面接にあたっては私のスキルが志望企業様のビジネスにどのように合致して貢献できるか特段のアピールが必要と考え、廣重様にも相談のうえ事前準備を進めました。また志望企業様の実店舗に足を運んで観察したり、関連書籍を読むなど時間がある限り企業研究をしました。実店舗や書籍から得た情報をいかに自分のスキルや経験につなげてどのように志望企業様のビジネスに貢献できるか、面接で具体的にアピールすることを心がけました。
志望度の高い会社ほど熱意がかえって空回りしたり、もし面接で落ちたら相当なショックを受けるだろうと思い突然不安に襲われるなど、精神的に落ち着かない日々を過ごしてしまいそうになりましたが、些細なことでも廣重様にご相談することで落ち着きを取り戻すことができ、安心して面接に臨むことができました。そして2回の面接を通して、念願の内定をいただけた時は本当に夢のようでした。
初めて廣重様と面談してから1カ月後に内定、と異例のスピードでした。
面談での的確な分析と提案、そして志望企業様への積極的な相談で得た1次面接のチャンスとその準備。いろいろと廣重様にお力添えいただいたおかげで、46歳で書類選考さえも通らなかった私が内定をいただくことができたことは本当に奇跡でした。これもひとえに株式会社エリートネットワーク様と志望企業様との間で長年築かれた信頼関係、そして廣重様の絶大なご支援の賜物だと思い大変感謝しております。
人生の節目で廣重様に出会い、二人三脚で転職活動を進めて困難を極めた転職を乗り越えることができたことは一生の恩として忘れることはできません。憧れの会社で、これまで以上に意欲を持って業務に取り掛かれることは幸せなことだと思い、頑張って参ります。本当にありがとうございました。