大手商社を断ったシステムエンジニアのその後

大手商社を断ったシステムエンジニアのその後

No.1095
  • 現職

    大手商社 営業本部内 新規事業開発室  事業開発担当

  • 前職

    一部上場 総合電機メーカー 重電・エネルギー・電力部門  システムエンジニア

下川 修治 氏 28歳 / 男性

学歴:東京理科大学 理工学部 経営工学科 卒
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 人間環境学専攻 修了
TOEIC 875点
日商簿記検定2級
言語:Java、C、VBA、MATLAB、R、GAMS

この度、(株)エリートネットワーク様の絶大なるご支援のもと、希望していたキャリアを歩めるご縁を頂くことができました。電機メーカーのエンジニア職から商社の営業・事業開発職への転職であり、このような転身ができ、エリートネットワーク様への感謝の気持ちを込めて、ここに『転職体験記』を書かせて頂きます。

まず、前職の会社である総合電機メーカーの話をさせて頂きます。大学院の修士課程ではエネルギー系の研究をしており、新卒の就職活動では、その分野で学んだことを生かせる仕事をベースにと考えていました。また、父親の海外赴任に伴って幼少期には海外に住んでおり、学生時代にも海外で行われた6ヶ国の人達が集まるヤングリーダープログラム等に参加していたこともあり、グローバルというキーワードを軸に就職活動を行いました。

就職活動では、海外展開している大手メーカー、エネルギー業界を中心に就職活動を行いました。中でも前職の電機メーカーは海外の新規事業に非常に力を入れており、また、全社一括採用ではなく、部署ごとに内定を出しており、当時の部長に海外の仕事を任せてもらえることを面接で明言され、海外プロジェクトでエンジニアとして働く姿が1番イメージできたことも入社を決断する決め手となりました。入社してすぐに海外ベンダー企業と連携してエネルギーシステムの開発を行う仕事ができました。作業着を着て工場での設計開発業務をベースに、海外出張に行ってベンダーやお客様と折衝し、入社前に思い描いていたファーストキャリアをある程度歩むことができました。

入社してからは仕事に熱中することができ、仕様調整、設計、製造、試験、輸出手続き、出荷まで一通り経験し、複数の国内・海外プロジェクトに携わりました。現場でモノ作りを叩き込まれ、また、社会人としてのベースを形成でき、成長することができたと思います。しかしながら、次なるステップを考えていた際に不運にも会社の業績悪化による海外案件の縮小、新規案件の投資自粛が起こり、自分の抱いていた将来像とのギャップができたことが転職を考えるきっかけになりました。

転職活動を進める際、当初は別の大手エージェント様に相談しましたが、自分の目標とする将来像を考慮したものではなく、現職の仕事内容と似た求人ばかりを紹介され、腑に落ちないと感じていました。スキルを活用する点で考えると当たり前なのですが、私個人としては現在まで培ったスキルを生かしつつ、今の自分にない力をプラスアルファできる新たな挑戦の場を探していました。

そんな時、偶然にもインターネット上でエリートネットワーク様を見つけ、すぐさま電話をしてみました。面談の日に松井様にお会いし、将来的に自らの手で事業を立ち上げたり、国内外を問わず会社や工場を運営できるスキルを身につけたいという私の目標とする考えや方向性を親身に聞いてくださいました。

その後、世界中でトレーディング、投資、事業経営を行っている大手商社を紹介してくださいました。面接前には注意点を細かくご指導くださり、また面接直前には、面接は一番最初が肝心と言葉を添えてくださり、気合いを入れて頂きました。実際の面接の場でも会社の事業内容と雰囲気をとても良く感じ、自分のやりたいことができると感じました。幸いにも複数回の面接後、第一志望の大手商社から内定をもらうことができ、勤めていた電機メーカーに退職を伝えました。

通常はここで転職活動は終わりかと思いますが、私の場合、この後一旦、前職の電機メーカーに留まることになりました。理由としては、社運をかけた海外での大型新規事業立ち上げを行う予定の部署から異動のお誘いを貰ったからでした。退職の意向を伝えた後、何度も面談があり直属の上司から「一生のうち、今、あの部署でしかこの事業立ち上げは経験できない。部だけでなく、事業部全体を見渡してもこの仕事を任せてもいいと思える適任の若手は君ぐらいしか思いつかない。」と説得されました。

私自身、新卒で入った会社に少なからず恩も感じており、経営不振に陥っていた会社に微力ながら役に立ちたいとの思いもありました。そのため、松井様には少なからず反対されましたが、無謀にも魅力を感じていた大手商社のオファーをお断りする意思を伝えました。

しかしながら、社内での部署異動の意思を固めて大手商社の内定を断った後になり、上司から部署異動を白紙にする旨を告げられました。再三理由を聞こうと試みましたが、私には明確な経緯を教えてくれることは一切ありませんでした。

急に部署異動を白紙にされてしまったとは言え、内定を断ることを決めたのは自分自身であり、時間を元に戻せるわけもなく、眠れぬ夜も重ねつつ仕方がないと自分に何度も言い聞かせ、目標とする道筋が閉ざされて仕方なく粛々と前と変わらない日常業務に取り組んでいました。

そんな時、内定辞退から半年以上たち、松井様から一本の連絡が入りました。以前に内定を辞退した大手商社の面接をもう一度受けることができるようになった! と伝えられました。以前から松井様は、私の部署異動が白紙にされたこと、転職するならばこの会社しか考えていないこと (当初からその商社のみ1社専願であった事実) を内定辞退した大手商社に伝えてくれていたと明かしてくださいました。すぐに再度面接を受けさせて頂き、前回の非礼を詫びると共に、自分の気持ちを不格好ながらも必死に目一杯伝え、お陰様で万にひとつのラッキーで再度、めでたく内定を頂くことができました。

一度内定を辞退したにもかかわらず、再びチャンスを与えてくれた大手商社の懐の深さ、また、長い期間に亘って多大なるご支援、面倒を見て頂きましたエリートネットワーク様へは感謝してもしきれません。

私のことを覚えていてくださり、筋違いをしたにもかかわらず仕切り直しを認めて頂き、二度目のチャンスを提供してくれた役員様、人事部の方々をはじめとした大手商社に対しても、松井様をはじめとしたエリートネットワーク様にも、このご恩は一生忘れません。

恩返しとして私がまずできることは、とにかく全身全霊、仕事にコミットし、誠心誠意一生懸命働いて結果を出すことだと思っています。今回、一度は逃しそうになりましたが、本当に幸運にも再度チャンスを頂き、自分の目標としていた仕事ができる可能性があるフィールドのスタートラインに立てました。感謝の気持ちを決して忘れず、ここから大きく成長して会社や世の中に貢献できるよう一層精進していきたいと思います。

是非、転職で新たな挑戦を考えている人はエリートネットワーク様を信じて、とにかく突き進み、巡ってきた一度のチャンスを決して逃さないようにして頂きたいです。少し耳が痛いと感じる部分も時にはありますが、エリートネットワーク様は真実のみを伝えてくれて、嘘は一切つきません。まるで親のように厳しく、面倒見良く、最後まで責任持ってくれる紹介会社は他にはないと思います。

最後になりますが、今回の転職活動を終始一貫してサポートしてくださり、感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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