元司法浪人生、総合生活支援サービス企業のコンプライアンス部門へ転職

元司法浪人生、総合生活支援サービス企業のコンプライアンス部門へ転職

No.1101
  • 現職

    生活産業領域のFCビジネス大手 コンプライアンス部門

  • 前職

    司法書士事務所 補助業務(契約社員)
    機能訓練特化型 デイサービス運営・FC展開企業 新規事業所開設担当

西脇 安弘 氏 41歳 / 男性

学歴:学習院大学 法学部 法学科 卒
宅地建物取引主任者(現・宅地建物取引士)
行政書士
甲種防火管理者

■大学卒業から現在の会社に勤務するまで

学生時代に法律を専攻していた私は、母が台湾出身であることから幼少期より中華圏の文化に慣れ親しんできたこともあり、急速に経済発展を遂げている中国との来たるべき経済係争を見据え、将来は日本の為に貢献出来る弁護士になりたいと考えていました。
その為、当初は新卒での就職活動は行わずに勉強に専念する方針でしたが、就職活動を経た同級生たちが次々と内定を得て将来に向けて一歩踏み出すのを目前にすると、とても気持ちが揺らぎました。結局、士業の事務所で勤務することとなりましたが、勉強との兼ね合いは難しいものでした。

この当時は、周りが法曹になり結果を出していく中で、結果を出せない自分自身や、新卒でキャリアを積んできた人たちに比べ、これだけのキャリアを積んできましたと胸を張って言えない自分自身に対しても、非常にもどかしい気持ちを持っていました。
法曹への道は断念し、いくつか勤務先を転々とする中で現在就業中の会社と出会いました。面接では代表から「君は、経歴を活かせてなくて勿体ない。うちに来て頑張ってみないか」と言われ非常に嬉しかったことを覚えています。

■現在の会社での業務

主力は、介護事業を全国に展開して行くフランチャイズ事業でした。当初、私が担当した仕事は、新たな事業所を作るにあたっての許認可取得、及びFC加盟店への行政的観点による指導でした。
仕事量は多かったものの、これまで常に満ち足りないという気持ちを持っていた私は、スポンジが水を吸収するが如く、何をやっても楽しかったですし、大きなやりがいを持って業務に邁進していました。

会社も社員に対してこれだけやっていれば良しという訳ではなく、出来ることは何でもやっていこうという挑戦的な風土だったので、行政からの許認可取得に留まらず、物件選定、CADを使用したレイアウト作成、更には新入社員の新人研修と、業務内容はどんどんと広がって行きました。
オープンさせるのが難しい案件もありましたが、無事に行政から許認可を取得して、新たな事業所がオープンした際、FC加盟オーナーから掛けられるねぎらいの言葉は、本当に仕事冥利に尽きるものでした。
日々全国を飛び回り、全国各地のオーナーと会い、何もないところからゼロから一を作り上げていくという仕事はなかなかないと今でも思います。

■転職を考え始めた理由

こんなにもやりがいのある仕事だとここまで書いてきたにも拘わらず、何故転職を考えたのかと、この体験記を読んだ方は不思議に思われるかもしれません。
一番の理由は、自分の時間を持てない程に忙しくなってしまったことです。見込み物件があれば、他社に先を越されないように、内見の為休日であっても地方へ赴きましたし、また物件内見後にいち早くレイアウトを仕上げる為、明け方近くまで図面を引いていることも多々ありました。

これでは、今は良くても近い将来必ず業務をこなし切れない日が来るのは明らかでした。また、常に新規開拓を行っていかなくてはならない部署なので、新規案件獲得が難しくなってきた時に転職を考えても、果たして今以上の年齢になっているであろう自分を受け入れてくれる会社はあるのかという漠然とした不安を抱き始めました。

■転職活動と(株)エリートネットワークさんの魅力

転職活動を始めるにあたって、まずはいくつかの求人サイトに登録したり、エージェント会社各社を調べたりしました。(株)エリートネットワークさんへは、自分の経験を活かせる求人を扱っていたので登録させて頂きました。
すぐにご連絡を頂きましたが、全国を飛び回っていることも多いので、電話ではなく、銀座のオフィスにて対面でのカウンセリングをお願いされた時は、少し戸惑いました。しかし転職活動を成功させる為に、やはり直接相手の目を見て腹を割って話せる機会は必須だったのだと今では思います。電話だけのやりとりであれば、また違った結果になっていたのかもしれません。

転職を考えたものの、仕事は好きでしたし、現在の会社は、自分にチャンスを与え育ててくれたという思いがありました。そのため、担当の転職カウンセラーである篠原さんと面談を行った段階では、まだ転職を決断出来ない自分がいました。こうした自分の率直な気持ちをお伝えしたところ、篠原さんは何が何でも転職した方がいいと無理に後押しをするのではなく、私の気持ちが固まるのを待って下さいました。この時、篠原さんを本当に信頼出来る人だと感じましたし、いいエージェントに巡り会えたと思いました。

転職を決意した後は、私の希望を汲み取りながらいくつも求人案件を紹介して下さいました。当初、年齢的なこともあって転職活動は長期化すると考えていましたが、今から考えると予想よりも随分早く内定を頂くことが出来ました。
エリートネットワークさんの魅力は、各担当の方が分業ではなく、求人元となる企業を自ら開拓し、転職希望者へのサポートまで一貫して行うことで、きめ細やかに対応頂けるところだと思います。私の場合も、既にある求人ではなく、こんな経歴の人がいると企業に対して篠原さんが直接ご提案下さって、ご縁を頂くことが出来ました。

■転職先の面接と今後の抱負

次の勤務先は、多くの事業をFC展開している法人のコンプライアンス部門となります。ご紹介頂いた段階で、これまで学んできたことや経験が活かせるとの思いもあり非常に興味を持ちました。
面接前には、志望動機や転職理由など事前に整理すべき事項を篠原さんからアドバイス頂きました。その他、特に面接時に注意をしていたのは就業中の会社の悪口になるような発言は控えるということでした。転職を決意するに至った理由は人それぞれでしょうが、やはり感謝の気持ちは忘れずに面接に臨むべきではないかと思います。

面接では、転職理由について理解を示して頂き、またこれまでの経験や学んできたことも総合的に評価して頂きました。
コンプライアンス部門での勤務となりますが、単に法令順守のみならず、経営面の数字もあわせて見ていけるようになることを期待されています。これまで数字を見ていく業務とは縁がなく、自分の弱いところとの自覚もありましたので不安はあるものの、新たな業務に就けるのをとても楽しみにしています。

拙い文章でしたが『転職体験記』をご覧になった、転職を希望される多くの皆様の励みになれば幸いです。
最後に、今回の転職にあたり、ご尽力下さった篠原さんに改めて御礼申し上げます。

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