外資系 資産運用会社の編集・翻訳担当、ポジションクローズを乗り越え金融メディアの翻訳編集長へ

外資系 資産運用会社の編集・翻訳担当、ポジションクローズを乗り越え金融メディアの翻訳編集長へ

No.1116
  • 現職

    米系 個人投資家向け金融メディア 翻訳編集長(Chief Editor / Translator)

  • 前職

    大手 経済系新聞社 編集局 国際部門 記者
    米系 格付け会社 東京オフィス 編集長
    外資系 金融機関 運用報告書、リサーチの編集・翻訳担当(ディレクター)
    米系 資産運用会社 マーケティング部 編集・翻訳担当(ヴァイス・プレジデント)

高田 浩志 氏 59歳 / 男性

学歴:青山学院大学 文学部 史学科 卒
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)
内部管理責任者
証券外務員一種

59歳からの転職

2016年4月に転職した米系資産運用会社で、主に運用報告書やリサーチの編集・翻訳に携わっており、このまま定年まで働くと思っていました。しかし、2018年に入り体制が変更となったことで急遽9月末の退職が決まり、転職活動を開始しました。
予想通り、59歳での転職活動は極めて難航しましたが、編集・翻訳関連業務のこだわりを捨てず活動を続けたところ、(株)エリートネットワーク様のご紹介により、米系個人投資家向け金融メディアの翻訳編集長のポジションに就くことができました。

新聞記者としてキャリアをスタート、そして金融業界へ転職

1982年に新卒で大手経済新聞社に入社し、編集局記者としてキャリアをスタートしました。主に英文編集部門で取材、執筆、翻訳等に従事していました。
そんな中で、市場動向や金融情報等に興味を持つようになり、お誘いもあって、20年に及ぶ記者生活後、米系格付け会社に転職しました。東京オフィスの編集長として日英のプレスリリース、分析レポート編集・翻訳に携わりました。

その後は主に外資系金融機関で運用報告書やリサーチの編集・翻訳をこなしてきました。
そして2016年4月以降は、米系資産運用会社において、債券・株式・不動産等の運用報告書、提案書、リサーチの編集・翻訳を行っていました。加えて、マーケティングや広報業務にも携わりました。

体制の変更でポジションクローズ(退社)へ

このまま前職の業務を継続し、定年まで深掘りしていけると思っていましたが、2017年末から2018年にかけて体制の変更等があり、ポジションの継続に不透明感が出てきました。結局、2018年5月に退職契約書にサインし、6月末最終出社、長期有給休暇後の9月末退社、というスケジュールになりました。会社から紹介された再就職支援会社で専任コンサルタントが付き、オフィスも利用できました。

なお、2018年に入り業務負担がやや減ったこともあり、上司の理解を得て4月から5月にかけては証券アナリスト2次試験(6月上旬)の準備にかなり時間を割きました。その甲斐あって、2次試験に合格し、資格審査を経て日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)となることができました。

父の死

一方、3月上旬に父が2度目の脳梗塞で倒れ、それ以降ずっと入院して点滴治療を受けていました。少しリハビリができた時期もありましたが、最終出社月の6月中旬に容態が悪化。6月最終週には厳しい状況になり、心配しながらも慌ただしく仕事の後始末を行なっていました。
結局、長期休暇に入った7月上旬に父は亡くなり、告別式や関連の諸手続きがつつがなく終了した7月下旬に転職活動を本格化させました。

厳しい59歳の転職

転職活動を本格化させたものの、様々な転職サイトでめぼしいポジション(編集・翻訳、マーケティング・広報関連)に応募しても、恐らく年齢制限によりことごとく門前払いでした。また、それらのサイトから届くスカウトメールは、タクシー運転手、警備、学習塾チェーン店経営、リラクゼーション施設経営等、私の希望しない職種がほとんどでお話になりませんでした。このため、転職サイトの利用はほぼ情報収集目的に絞りました。

8月は夏休みがあるため動きが少ないことは分かっていましたが、9月以降も進捗がほとんどありませんでした。
そのため、エージェントやこれまでの人脈をフル活用して、ポジションの可能性を探ることにしました。11月ごろからようやく一部求人案件でその可能性が浮上しましたが、採用には至りませんでした。

(株)エリートネットワークの案件との出会い

そんな中、11月下旬に(株)エリートネットワークの求人案件(「米系の個人投資家向け金融メディアでの株関連記事の編集・校正担当」)を見つけました。職務内容は私のキャリアに極めて合致するものだったので、応募したところ、(株)エリートネットワークの転職カウンセラー廣重様から早速ご連絡をいただき、すぐにお会いくださり、面談していただきました。
廣重様は私の履歴書や職務経歴書を詳細に見て理解した上で、速やかに日本法人代表に連絡をとってくださり、12月上旬に面接、次のステップの翻訳課題提出に進みました。

廣重様から日本法人代表に対して、私の経歴やポテンシャルに関するご説明が行われていたため、面接はスムーズに進み、キャリアも評価していただきました。
面接に際しては、廣重様に事前、事後のフォローアップを行っていただき、心強いものがありました。
翻訳課題も問題なくこなすことができ、日本法人代表との数回の面接の後、12月下旬に米国本社担当幹部とのテレビ面接も行い、選考は順調に進みました。

結果、2019年1月中旬にオファーをいただき、2月から勤務スタートとなり、肩書も「翻訳編集長(Chief Editor/Translator)」としていただきました。

「編集・翻訳」のこだわりを捨てず

転職活動が行き詰まった9月、10月頃には、再就職支援会社コンサルタントの「職種の幅を広げた方がいい」とのアドバイスに耳を傾けたこともありました。しかし、私が本来の能力を最大限発揮できるのは「編集・翻訳」関連業務なので、こだわりを捨てることはありませんでした。

結果的に、幸いにもかなり意図するようなポジションを得ることができました。
また、この期間にキャリアや人脈をじっくりと振り返ることができ、今後長期的に働くための準備ができました。さらに、如何なる状況においても、ポジティブに対応する姿勢を維持できるようになったことは大きな収穫だと思います。

改めて、(株)エリートネットワーク、そして廣重様に感謝致します。
大変お世話になり、ありがとうございました。

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