ワーキングマザー、家族揃って生活するため大手食品商社からスタートアップへ

ワーキングマザー、家族揃って生活するため大手食品商社からスタートアップへ

No.1135
  • 現職

    料理動画を活用して事業を広げるスタートアップ 小売店向け企画営業

  • 前職

    東証一部上場 食品専門商社 大手スーパー本部向け営業 → 地方支店営業

曽根 沙希 氏 33歳 / 女性

学歴:東京都立 青山高等学校 卒
学習院大学 経済学部 経営学科 卒
日商簿記検定 2級
体育会バスケットボール部 卒部

①前職での業務

私は、新卒入社時から11年間、卸売業の法人営業担当としてお仕事させて頂いてきました。
取り扱い商品は食品で、小売業を担当し、全国にチェーン展開する大口企業の本部窓口も経験させて頂きました。
数百に及ぶ商品の流通をフォローしていたため、日々目まぐるしく働いていましたが、自身の提案メニューが店頭に並んだり、価値のある美味しい商品を採用頂いたりすることに、【日々の食卓を支えている】という喜びを感じておりました。
また、結婚を機に地方都市への転勤も経験し、営業職としてのキャリアを順調に重ねておりました。

②転職のきっかけ

前職では仕事にやりがいを感じており、お給料やその他会社制度等に不満もなく、定年まで働くつもりでおりました。
しかし、私の出産後すぐに主人が東京本社に転勤となってしまい、主人とは離れて、身寄りのない土地で母子2人での生活が始まりました。

育児休暇を経て復職後は、完全なワンオペ育児&営業職でのフルタイム勤務となりましたが、上司や周囲の方に助けられて仕事は楽しく取り組むことが出来、一層の充実感を感じていました。
上司にも理解して頂き、春の定期異動で主人のいる東京への異動希望を出していたのですが、、、残念ながら希望は通らず、やむを得ず退職を選択することにしました。

仕事はとても楽しかった一方で、子供の成長を共有する人がそばにおらず、「家族揃って生活がしたい」というのが、今回の転職の一番のきっかけとなりました。

③転職活動の開始

そんなことで退職をし、東京に戻って転職活動を始めました。
子持ち&女性であることから、応募段階である程度絞られてしまうだろうと考え、直感的に企業を選ぶのではなく、本当に働ける条件が揃い、かつ働く女性の感性を求めてくれるような企業を探すことにしました。
幸い子供は保育園に預けることが出来、主人の収入もあることから、時間的、心理的にも余裕をもって臨むことが出来ました。私にとってはこのことが、今回の転職活動の一番の成功ポイントだったと思っています。時間に余裕があることで、面接や応募書類作成のスケジュールを組みやすいという点だけでなく、自分で【働くこと】を今一度真剣に深く考え、改めて優先事項や勤務条件を考え直すことが出来ました。

前職は規模の大きな会社であっため、働くママに対して様々な制度は表面的に揃っていたものの、実際にはその制度を利用出来る環境・風土ではなく、ワークライフバランスが崩れていました。そのため、次の会社に対しては、以下3項目を優先することにしました。
①時間の都合がつけやすく、スケジュール管理を自身の裁量に任せてもらえる(息子の突然の病気等の対応のため)
②通勤時間30分未満(時短はせずに、どうしてもフルタイムで働きたかったため)
③転勤なし(前職の退職理由だったため)
とはいえ、当初は前職の経験が活かせる、大手の食品メーカー等を希望していたのですが、やはり「③転勤なし」が条件として厳しく、次第に別の業界を希望する様になっていきました。

(株)エリートネットワークの担当転職カウンセラーであった篠原様には、様々な角度から求人のご紹介を頂き、自身の視野を広げることが出来ました。
「食品」だけに捉われず、「食卓」へのアプローチをする仕事をご紹介頂き、アドバイス頂けたことで、今回の会社選びで重視した、上記の3項目をすべて満たし、かつ前職での経験も活かせる会社に出会うことが出来ました。

④最後に

昨今、働き方改革で注目されてはいますが、実態としての「ワーキングマザー」はまだごく一部です。加えて私自身は「すでに退職済、でも早めに転職希望」という、ワガママな条件の転職希望者ではありましたが、篠原様にはしっかりと条件を聞いて受け止めて頂き、魅力的な求人のご紹介を頂きました。

女性のライフスタイルは常に変化し、そして自分以外の要因(主人や子供)に左右されやすいです。(5年後どころか、1年後の生活もガラリと変わります。本当に!!)その変化に対応するには、会社の制度や周りの環境が好転することに期待していては遅く、自分自身で変えていかないといけないと、転職活動を通じて改めて感じました。

今回、私にとっての答えは「転職」ではありましたが、それ以外にもたくさん答えはあると思います。
妻として、母として、そして社会人として、常に前向きでいるためには何が必要か、自分の頭で考えて行動出来たことを誇りに思い、新しい環境を楽しんでいきたいと思っています。

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