モーレツ社員、家庭の事情から残業の少ない環境へ

モーレツ社員、家庭の事情から残業の少ない環境へ

No.1137
  • 現職

    一部上場 創業100年超の精密機器メーカー 防災設備機器部門 保守営業

  • 前職

    一部上場 防災機器メーカー 施工管理課 主任

鈴木 一朗 氏 35歳 / 男性

学歴:成城学園高等学校 卒
成城大学 文芸学部 芸術学科 卒
学芸員資格
消防設備士 乙種4類
消防設備士 甲種4類

私はエリートネットワークの転職カウンセラー高橋さんのお陰で転職に成功することができました。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。

< 動機 ~ 転職の必要性 >

前職で私は一昔前で言うモーレツ社員として働いていました。給料は同世代に比べたら貰っていた方だったと思います。ただし、基本給が高いわけではなく、残業の多さによるものです。私の仕事ぶりを会社はそれなりに評価してくれていましたし、社内でのキャリアも順調と言えました。朝まで働いて会社の机や床で仮眠、そして翌日もその繰り返しでまた仕事をする、そんな生活が続いていたことで妻に体のことを心配されながらも、給与の高さと会社からの評価を誇りに思い、必死に頑張って仕事をしてきました。

そんな折、子供の調子が悪くなり、これまで家のことの一切を妻に任せ切りにしてきた私はライフプランの根本から見直すことを迫られることになります。前職で出世するにはモーレツ社員で居続ける必要がありましたが、子供の面倒をみる時間を作り、妻のサポートをすることを考えるとそれは叶いません。家庭(子供)のことを複数の上司に相談しましたが、自分で解決するしかないと冷たくあしらわれてしまいました。

上司との相談後、いつ全国のどこに転勤になるかも分からない、そして残業が非常に多いという現状は自分で変えるしかないのだと悟りました。そしてもし仮に事務方などのホワイトな部署に転属できたとしても、給料は大幅に下がり、今後のキャリアを前職の会社で望むことはできません。夫婦で相談を重ね、『会社を辞めて新しいところを探すしかない』という結論に至りました。

< 選択 ~ 会社を選ぶ基準 >

転職活動をするにあたり、条件を決めなければいけません。私が会社選びをするにあたり重視したのは1.転勤なし、2.残業少なめ、ということでした。そして妥協できる点としては年収が下がること(前職の3割程度のダウンが許容範囲)でした。しかしながら転職サイトでこの条件をクリアする会社はほとんどありませんでした。もしかしたら私の希望条件で転職することは無理なのかもしれない、そんな不安な気持ちで某有名会社のエージェントさんと最初に面談しました。

そして「あなたの条件に合致する会社はありません」と言われて大変ショックを受けました。しかし、次に面談した某人材会社のエージェントさんには「あなたはいくつも内定を取れると思うので内定が出る時期を合わせるようにして、待遇や条件の引き上げを行いましょう」と言われました。それを聞いて一気に曇り空が晴れ渡る気持ちになりました。その後も大小の様々な人材会社のエージェントさんと面談をする度に良いこと・悪いことを言われて一喜一憂する私。そして面談を重ねるうちに、実際にどう行動したら良いものか分からなくなっていきました。

< 転機 ~ エリートネットワークさんとの面談 >

転職活動を開始して約1か月後、知人の紹介のご縁でエリートネットワークの高橋さんに面談して頂きました。私の自己紹介と経歴、転職をする理由を一通りじっくりと聞いた高橋さんは小さな声でボソッとこう言いました。
「あなたは今の会社に残るのが1番かもしれません」
それまで数社のエージェントさんに面談してもらっていましたが、そんなことを言うエージェントさんは1人もいなかったので驚きました。私は「なぜですか?」と聞きたかったのですが、
「ところで、この会社のこのポジションはどうですか?」
と高橋さんが矢継ぎ早に続けます。私はてっきり前職に近い業界を勧められると思っていましたが、高橋さんの言った会社名は全然業界が違います。続けざまに意外なことを言われてポカンとしている私。
さらに高橋さんはこう続けました。
「普通のところ(普通の転職エージェント)だと、近しい業界を紹介します。だけど、それだとあなたの要望や条件に合致しない。そして、この会社のこのポジションをやるためには多少勉強が必要ですが、鈴木さん、あなたはそれができますよね?」

高橋さんは私が黙っているうちに心の中で浮かんだ疑問を察し、逐次回答しては話を進めて下さいました。もしかして、この人は超能力者なのか? などと変なことを考えてしまい、一種の混乱の中にあった私には “はい” と回答することしかできませんでした。高橋さんの見立てでは私は真面目に仕事をする人間で、そうガツガツしたタイプではない、とのことでした。そして前職でも文系出身ながら一から勉強してきて実績を残してきているので、未経験の業界でも少し勉強すれば通用すると思います、そんなことを補足として言われたと記憶しています。

結局、高橋さんにカウンセリングして頂いた際に3つの会社を紹介して頂きましたが、ご紹介頂いた会社の業界知識が不足していたことや、会社のことを詳しく知らなかったことに加え、面談時に面食らってしまった部分が大きかったので、保留にさせて頂き、その日は帰宅しました。

< 決意 ~ 私の転職は高橋さんにコーディネートして欲しいという思い >

転職活動をするにあたり、複数の転職サイトやエージェントに相談していた私。しかしながら高橋さんとの面談後、私は高橋さんの紹介のもとで転職活動することを決意しました。その理由は私の将来やライフプランまで一緒に考えて明確なアドバイスをして下さったことです。面談で私の趣味やローン残高まで突っ込んだ質問をしてくれたのは後にも先にも高橋さんだけでした。

それまで他のエージェントさんとの打ち合わせで感じていた違和感、それは私の経歴の上辺だけを見て私を『商品』として見ているな、ということでした。確かに転職エージェントからしたら求職者は『商品』です。だからエージェントは必ずしも求職者自身のことを考えたコーディネートはしてくれないものなのかもしれないと思っていました。しかし高橋さんとの面談時にはその違和感がなく、私の経歴よりもむしろ私個人の資質や性格を考慮に入れて会社を選んでくれているという確信が持てました。

高橋さんとの面談時にご紹介頂いた3社について調べていたとき、高橋さんから至急連絡を取りたいとのメールを頂きました。電話で内容を伺ったところ、珍しくこれまでの経歴を活かしながらも都内勤務でしかも希望条件に合った求人が新たに出たとのことでした。
「なかなかこんなぴったりの求人は出ません」
と高橋さんに言われ、それではと直ぐに応募する旨をお伝えしたところ、書類選考、面接がトントン拍子に進みました。超能力者である高橋さんにはおそらく選考がうまくいくことが分かっていたのでしょう。私が不安に駆られて面接直前に電話をしても、「自然体でいいです」「そんなに変な質問をする企業ではありませんから安心して下さい」「あなたがやっている面接対策はもう必要ありません、すべて忘れて下さい、どーんと構えていれば大丈夫です!」と言われました。

結果的に最初に紹介された3社には応募することなく、急遽電話で紹介された会社にのみ応募、そしてその会社に内定を頂きました。

< 反省 ~ 転職活動の振り返り >

エージェントさんにも色々な人がいる、ということを学びました。転職活動をする上で私なりに様々な業界、企業、そして社会勉強をしました。勉強が進んでくるとエージェントさんと会話をしているうちに、(あー、この人は業界のことを知らないな)とか、(この紹介してくれている会社、実態との乖離がすごいから敬遠しよう)といったことが段々と分かるようになっていきました。転職サイトにある “転職に成功している人は5つの転職エージェントさんに相談している” とか “いくつものサイトに登録しておけば転職の成功率アップ” という記事を見て実践していた私は非常に遠回りをしましたが、一方でエリートネットワークさんとの面談の前にいろいろなエージェントさんと面談させてもらったことは無駄ではなかったと思います。

そして、転職活動をする前の私は忙しさにかまけて社会勉強が不足していることに気が付きました。高橋さんの面談は転職活動だけに留まらず、経済の話、音楽の話、時事問題などの様々な話をしてくれます。おそらくそれが求職者の見極めの一つではないかと私は思いましたが、私はその会話についていくのがやっとでした。普通の社会人であれば、普通に会話できなければいけない内容なのに、です。私は自分の不勉強さを痛感し、面接対策の目的もありますが以後は新聞をしっかり読むようになりました。

転職活動をして一番の収穫だったと思うのは、自分を客観的に見られたことだと思います。一生懸命働いているときには盲目的になり、一種のマインドコントロールにかかっている状態でした。会社内の暗黙の了解やルールもすべて正しいものだと思い込んでいるし、会社がすべてだと思っていました。上司の発言にも疑うことをしません。しかし一度転職することを考えると、これまでの棚卸をしなければならないため、嫌でも客観的に振り返ることになります。今の自分に足りているもの、足りていないものを羅列するだけでも自分自身の状況を客観的に捉えることができ、様々な角度から物事を考える良いきっかけになったと思います。

この度の転職活動では高橋さんに本当にお世話になりました。これだけお膳立て頂いて入社する会社です。高橋さんに良い人を紹介してもらった、と会社から言われるように新天地での仕事を全力で頑張りたいと思います。

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