東証一部上場 大手精密機器メーカー 法務職
法科大学院 修了(未就労)
澤井 藍子 氏 26歳 / 女性
学歴:関西の私立高校 卒
関西の公立大学 法学部 法学科 卒
関西の国立大学院 法科大学院 修了
TOEIC 770点
私は9歳の頃に放送していたテレビドラマに登場する弁護士に憧れていました。中学生になると「弁護士になりたい」と考え、法学部を志望しました。大学は法学部に入学し、講義や試験勉強を通して法律が好きになりました。特に、抽象的な文言でしか書かれていない法文を解釈し、社会生活上の具体的な状況にあてはめていくことに魅力を感じ、それができる弁護士になりたいと強く思うようになりました。
大学卒業後は迷うことなく法科大学院に進学しました。法科大学院では家族や友人に支えられながら勉強に励みました。無事に大学院を修了し、司法試験に挑みましたが残念ながら結果は不合格。もう一度チャレンジすることを決意して、司法浪人をしていました。
司法浪人中は、合格できるかわからないという不安や、既に社会人として働いている大学同期の友人たちに後れをとっているという焦りを感じることもありました。それでも諦めずに勉強を続けて、二度目の受験をしました。最後の受験科目を終えて思ったことは「やり切った。これでダメなら仕方ない」ということでした。
司法試験を終え、ゆっくりと時間をかけて将来のことを考えました。今後私はどうなりたいのか。アルバイトを続けながら司法試験の勉強を続けて弁護士になりたいのか、それとも弁護士になることを諦めて大学で好きになった法律に関係する仕事がしたいのか。私は、後者を選ぶことにしました。決め手となったのは司法試験に対して「自分なりにやり切った!」と思えたことと、「どんな形でも法律に関わることがしたい」と思ったことでした。
就職活動を始めるにあたって分からないことばかりでした。法務職に就くためにはどうすればいいのか、そもそも自分は新卒なのか既卒なのか。それすらも分かりませんでした。そんな時に先輩からエリートネットワークさんのことを教えていただきました。就職活動を支援するプロの手を借りて、希望する法務職に就くのが近道だと気づくことができました。
エリートネットワークさんの他に2社の転職エージェントに登録して、就職活動を始めました。エージェントによって企業紹介の方法や方針は様々でしたが、就職するためにやるべきことは同じでした。
① 履歴書を書く、② 面接を受ける、③ 面接のフィードバックをする。
当たり前だと思われるかもしれませんが、就職活動中はこの3つを繰り返し行っていました。
まず、履歴書と職務経歴書を書かなければなりません。私はこの作業が一番苦手で時間がかかりました。これらを作成するには自分自身のことをよく知る必要がありますが、私は自分の経験を振り返ってもアピールできるような経歴がないだけでなく、法務職としてのキャリアプランが思い描けなかったのです。そこでエリートネットワークさんの転職カウンセラー 朝岡様に電話でカウンセリングをしていただき、幼少期から今まで何を経験し、何を感じたのかをお話しすることで、自分自身を振り返ることができました。
私の場合は子供の頃に海外で生活していたこと、中学高校では部活動に夢中になっていたこと、大学時代から接客業のアルバイトを続けていることをお話しし、当時の考え方や行動を思い出すことで、自分の変化した点等を知ることができました。また、法務職の具体的な仕事内容や企業の規模、業種によって経験できる業務内容の違いを教えていただき「これから法務職として何をしたいのか」をより明確にできました。
これらを通して、私自身がどんな人間であるかを再確認し、将来の姿を明確にすると、自然と履歴書に書くべきことが分かりました。
カウンセリング終了後にいくつかの企業を紹介していただき、その中で興味のある企業に応募しました。また、こちらから具体的な企業名を挙げると、そこに現時点で法務職の募集があるかを調べてくださり、場合によっては応募することもできました。
書類審査を通過すると面接を受ける機会が与えられます。面接では、事前の準備と面接中のコミュニケーションが大事だと感じました。
面接を受ける前にまずは企業のことを知る必要があります。そのために事前のリサーチは欠かせません。企業のホームページや『会社四季報』等から得られる情報は限られていますが、朝岡様には面接対策として、当日の面接官の人数や一般的に質問されるであろう内容を教えてもらったので、落ち着いて面接を受けることができました。
実は面接で一度だけ失敗してしまったことがあります。司法浪人中に辛かったことを聞かれ、当時のことを思い出して泣いてしまったのです。当然、その企業は面接で不採用となりました。事前の準備には、どんな質問に対しても感情をコントロールして、情緒が安定した状態で答えられるようにするという心の準備も含まれます。
また、面接は一方が質問し、他方がそれに答えるだけのものだと思っていました。しかし、本来は双方向のコミュニケーションをすることによって、お互いのことをより深く知る場であると再認識しました。
逆質問の機会があれば、事前のリサーチでは分からなかった企業のことを聞いてみることをおすすめします。私は、企業について分からないことを逆質問した際に「いい質問ですね」と褒められたことがあります。逆質問により、企業のことを知ることができるだけでなく、面接官に対して応募者がどのような考えを持っているのかをアピールすることができます。
面接が終了したら自身で面接のフィードバックをします。私は、面接で聞かれたことやそれに対する応答、うまく答えられなかった質問、企業に行ってみた時に感じた事柄をメモしていました。こうすることで、次回の面接で気を付けるべき点を洗い出したり、複数の企業から内定をいただいた場合に企業を選ぶ目安にできます。
面接後は必ず朝岡様にお電話で面接の感想や、面接官に伝え忘れたことをお話ししました。私が伝え忘れたことがあれば、朝岡様が企業へ援護射撃さながら、何度もフォローしてくださいました。このフォローがあることは、私にとって本当に心強かったです。また、細かく各企業の進捗状況を整理していただいたことで就職活動が進めやすくなりました。
無事に第一志望の企業から内定をいただいた後も、承諾するか悩むことがありました。そこで、朝岡様と廣重様に面談のお時間をいただいて今一度悩んでいる内容を聞いてもらい、就職活動中には気づけなかった点を第三者的立場からご指摘いただくことで、不安が解消され、内定を承諾することができました。
最後になりますが、1か月にわたり親身になって私の就職活動を支え、お電話で励ましのお言葉をくださった朝岡様、お忙しい中面談の時間を設けてアドバイスをくださった廣重様には心より感謝申し上げます。
そして皆様の就職活動の成功をお祈りしています。