施工管理職、激務からの脱出

施工管理職、激務からの脱出

No.1156
  • 現職

    一部上場 大手計器メーカー 施工管理

  • 前職

    一部上場 大手防災設備メーカー 施工管理

笹川 真吾 氏 29歳 / 男性

学歴:神奈川県立 横浜翠嵐高等学校 卒
東京都市大学 環境情報学部 卒
TOEIC 640点
第三級 陸上特殊無線技士
消防設備士 甲種第4類

学生時代を振り返ってみると、特にやりたい仕事も見つからず、ただただ義務感に駆られるまま就職活動をしていました。私は、メーカーの営業職を第一志望にしつつ、アルバイトで経験していた教育業界も視野に入れて就職活動を進めていました。当時は訳も分からず手当たり次第に20社ほど応募していたように記憶しています。結果、教育業界では2社から内定を頂いたものの、第一志望の自動車関連のパーツメーカーは最終面接で落ちてしまいました。そんな折、同時期に応募していたある防災設備メーカーから内定を頂きました。それが私の入社した前職の会社でした。

一部上場、公開されている平均年収も高く、表向きの残業時間もほどほどで、内容を見る限り理想的な会社です。私は迷うことなく内定を承諾しました。

私が入社した防災設備メーカーの特徴的な点は、『工事付き』で機器を売っていることです。普通のメーカーでは受注先に製品を納めてしまえばそこで終わりですが、前職では買って頂いた製品を自ら納品先の建物に設置し、試験・検査まで請け負います。そのため、ゼネコンやサブコンのように、施工管理を行う部署がありました。実際にお金を稼ぐのは施工であるため、施工管理の部署こそが花形であり、製品開発や営業部門より目立つポジションだったのです。この特殊性を私は入社するまで理解していませんでした。自分の企業研究の甘さを悔やみます。

さて、営業職志望として入社した私は、客先からの電話の受け方、ビジネスマナー、社内の部署の説明等々、一般的な新入社員教育を1か月程受けながら辞令が出るのを待っていました。研修の最中には配属先の希望を伝える面談が設けられ、希望の配属先を3つまでと勤務地の希望を聞かれました。私は3つ全て営業部署を選択し、勤務地は自宅に近い首都圏を希望しました。

無事、新入社員教育が終了し、遂に辞令が出されます。新入社員が一堂に集められた大会議室の中で読み上げられた私の配属先は「東京本社 施工管理部」というものでした。今でも周りのざわめきと自身の呆気にとられた感覚は忘れません。私自身も周囲の同期も、私は営業になるだろうと思っていました。残念ながらその予測は外れ。この瞬間から私は「施工管理」の人間として生きていくことになります。

施工管理部に配属されてからは目まぐるしい日々でした。1か月程は部署内のいくつかの課を転々とし、先輩に同行して課の仕事内容を勉強します。同行実習が終了して私が配属されたのは大型物件の防災システム構築・施工支援を担当する課でした。激務と言われる施工管理部の中でも、殊更業務時間の長い課であることで有名でした。

1週間のうち6日出勤が当たり前。平日は日付を越えずに帰れたら早い方。繁忙期には数十日にわたって連勤が続き、1週間に1度は徹夜で仕事をするような激務。おまけに一人当たりの担当物件数も多く、それだけの業務時間を費やしてもやるべき仕事さえ終わらせることができないような環境でした。残業時間は、年間平均で月100時間を超えていました。それでもやりがいを見つけながらどうにか仕事を続けていました。

そんな環境で5年を過ごした頃、親しくしていた同じ課の先輩が退職することになりました。ショックでした。激務ですから、辞めていく人は少なくありません。しかし尊敬する先輩がいなくなるという事実は確実に、芽生えていた会社への不満に拍車をかけました。

暫くすると、辞めてしまったその先輩から連絡が入りました。「一緒に飲まないか」私は久しぶりに先輩と一緒にお酒を飲む機会に恵まれました。二つ返事で承諾し、指定の居酒屋に向かいました。

居酒屋で先に待っていた先輩は顔色も良く、幸せな転職後の生活を送っているようでした。転職した先輩を羨ましくも思っていた私は、先輩に会社や業務への不満と今後の自身の生活についての不安を打ち明けました。その時、先輩からこう声をかけられました「お前が望むなら、転職してみないか? いい人を紹介するから」。そうして紹介されたのが、エリートネットワークの転職カウンセラー髙橋様でした。

髙橋様の第一印象は、知的で博識。言ってみればエリート中のエリートを体現するような方でした。髙橋様は私の話を親身に聞いて下さり、自分一人では辿り着けないような潜在的な価値観や自身の傾向、心の奥にある悩みまで、論理的にひも解いて下さいました。何よりも、私がどうしたいのか、どうすべきなのかをきちんと私目線で一生懸命考えて下さる姿が印象的でした。この人に任せれば、間違いない。私は確信し、転職のサポートをお願いさせて頂きました。

私の転職理由はただ1つ、過酷な業務時間から逃れることでした。
そのため、転職の条件は以下の2点でした。
・残業が今の会社の半分以下であること
・年収が極端に減らないこと
正直、転職の条件としてはかなりぼんやりとしたものであることは否めません。はっきりしない私の方向性を髙橋様は辛抱強く見定めて下さり、髙橋様の方から色々なご提案を頂きました。
その中で目に留まったのはある一部上場メーカーの防災設備部門の施工管理職でした。扱う設備は異なりますが、自身の経験が活かせる上に、労働環境も私の転職条件にマッチしているものでした。そして何より、尊敬する先輩の転職先でもありました。その後、髙橋様に希望を伝えると、快く推薦を承諾して下さいました。

しかし、初めての転職で、面接対策から書類作成まで、何をしたら良いのかまったく分からない状態からのスタートでした。その不安を髙橋様に伝えると「全力でサポートします」との答え。そこからは、面接のロールプレイや質疑応答対策等々、私の不安な部分を全て取り除いて頂く勢いで綿密な具体策を施して頂きました。大変手厚いサポートで、転職初心者の私には大変有難く、救われました。

そんな髙橋様のサポートのお陰か、面接は一次二次とも難なく進み、気付けば内定を頂いておりました。こんなに簡単に転職活動を終えても良いのだろうかと思うほどでしたが、面接を通しての企業様とのやりとりにも満足感があり、新天地への不安は一切ありませんでした。無事、内定を承諾し、今に至ります。

転職活動に際して手厚い支援と応募先企業様への手配、髙橋様には本当に感謝をしております。転職はゴールではありませんので、これから先の人生をしっかり見据えながら、ご縁に恵まれた新たな環境で日々精進していきます。

皆様の転職活動にも幸あらんことを祈っております。

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