大手完成車メーカーから、財閥系不動産デベロッパーへの挑戦

大手完成車メーカーから、財閥系不動産デベロッパーへの挑戦

No.1179
  • 現職

    東証一部上場 財閥系 総合不動産会社 総合職

  • 前職

    東証一部上場 大手完成車メーカー 総合職

髙田 創一郎 氏 31歳 / 男性

学歴:地方公立高校 卒
早稲田大学 政治経済学部 卒
TOEIC 900点
漢語水平考試(HSK) 6級

新卒時の就職活動

「後世に豊かな日本を残したい。その為に、日本を支える仕事がしたい」それが私の就職活動の軸でした。

私は大学時代、中国に1年間交換留学をしました。
時はリーマンショック後。日本は不況の真っ只中で暗いニュースばかりであったのに対し、中国は年率10%以上の高成長を続けており、現地で出会う中国人は皆が将来に対してポジティブな考えを持っていました。そして翌年に発生した東日本大震災の影響も受け、相対的に貧しくなっていく日本に、1人の日本人として大きな危機感と悔しさを覚え、「豊かな日本を残したい。その為に、日本を支える仕事がしたい」と強く考えるようになりました。

その想いを体現出来る会社として、前職の自動車会社に入社しました。自動車産業は広大なサプライチェーンを抱えており、自動車製造・販売やサービス提供の拡大を通し、産業サプライチェーン全体に、ひいては日本経済に資する事が出来ると考えたからです。

前職自動車会社での経験

入社後は調達本部に配属され、自動車産業サプライチェーンの最前線で、購入品の原価低減、調達戦略立案、米国事業会社駐在、米国生産プロジェクトマネジメント、海外資源メジャーや日本を代表する大企業との直接交渉等、幅広い業務を経験しました。

調達業務は社内外の利害関係者が非常に多く、特に対サプライヤーの窓口として、社内とサプライヤー間で課題が発生した際の「行司役」を常に求められてきました。
また、案件の大きさから、担当レベルで意思決定が完結しない事も多く、①対策立案、②上位者へのエスカレーション、③対サプライヤーとの交渉・合意形成の3点を、複数案件同時並行で推進する事を基本動作として求められる環境でした。その為、月並みではありますが、多数の利害関係者の意見を統一し、上位者を巻き込んで物事を前に進めていくスキルを磨く事が出来たと感じています。

また、これはスキルでも何でもないのですが、前職場で重視されていた『謙虚と感謝』という心構えを、私自身も大切にして来ました。これからの社会では、謙虚に教えを請い常に成長を図る事、感謝の想いを持つ事で、優れた技術やノウハウを持つ企業や個人から「サポートしたい」と思ってもらえる存在であるか(信頼関係を築けるか)が、企業・個人を問わず益々重要になってきます。『謙虚と感謝』はサプライヤーはじめ、社外と接する機会が最も多い調達部員にこそ、求められるマインドだと肝に銘じていました。

実は転職活動の際、現職の面接で志望理由を答えた際、「その達成の為には何が必要か?」との問いに対し、「社員1人1人が謙虚と感謝の想いを持つ事」と咄嗟に出てしまい、面接官の方々も想定外の回答だった為か、笑いが起きてしまったという事がありました。重要な質問で抽象的な答えをしてしまったと、面接終了後に反省したのですが、結果的に内定を頂いた事を踏まえると、そういった人間性の部分も見て頂けたのかなと思います。

転職活動の背景

国内外で様々な経験をさせて頂いた事に加え、周囲に尊敬する上司や同僚が多かった事から、積極的には転職を考えていませんでした。
ただ、1人の社会人として、30歳の節目でそれまでのキャリアの棚卸を実施し、自身の強みや弱み、市場価値の高い経験が出来ているかを振り返った上で、今後のキャリア形成について考える必要があると入社当時から考えており、その一環として転職サイトに登録したのが全てのきっかけです。
複数のエージェントから、メーカーはじめ、総合商社、海運会社等の提案を頂く中で、応募する事とした現職をご提案頂いたのが、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーである高橋様でした。

高橋様との初回の電話ミーティングは6月、その際に現職のキャリア採用は年1回10月頃と情報を頂き、4か月間は転職ありきではなく、自身が本当にやりたい仕事、今後歩みたいキャリアを徹底的に考えました。入社から約8年が経っても、「豊かな日本を残したい」という想いは一貫していましたが、自動車産業の振興による、GDPや雇用の増加といったマクロ経済面への貢献から、より直接的に人々の生活を豊かにしたい、という想いが強くなっている事が明確になりました。

現職は総合デベロッパーのリーディングカンパニーとして、国内外で数多くの不動産、都市開発を手掛けており、まさに「社会基盤の建設を通じ、直接人々の生活を豊かにしている」と感じていました。考えれば考える程に、また過去手掛けたプロジェクトの背景にある想いや意義を知れば知る程、志望度が上がっていきました。また、キャリア採用で求める人材像と、私の前職での経験が高度に合致していると感じ、悩み、考えた結果、キャリア採用にチャレンジする事を決め、10月に再度高橋様にご連絡させて頂きました。

実際の転職活動

私の転職活動を振り返ると、6~9月の、自己分析/キャリアを見つめ直した期間と、10~11月の、面接対策の期間に分かれると思います。

前者については、各自に適した方法があると思いますが、私の場合は『グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略』という本を用いて分析を行いましたので、ご参考までに紹介させて頂きます。
後者について、採用面接1社目が第一志望という無謀な転職活動であった事もあり、高橋様には大変お世話になりました。
「正直、誠実、格好つけない、ありのままを自己開示」
1次から最終まで一貫して、面接前にはこの4つのワードを、繰り返しアドバイス頂きました。正直それ以外のアドバイスは頂いた記憶があまりありません(笑)。もちろん、不満を申し上げているのでは全くなく、内定を頂けたのはこの本質的なアドバイスのお陰であると、心から思っています。

キャリア採用面接を通じ、多くの魅力的な社員にお会いした事、面接では経験、スキルに加え人間性を深く見て頂ける事、そして少数精鋭であるが故に、社員1人1人を本当に重要な資産と考えていると伝わってきた事で、私の志望度は面接を重ねる毎に上がっていきました。
高橋様からは面接の度に本質から外れそうになっている私のもとへお電話を頂き、いつも軌道修正頂きました。そのお陰で、面接で自分を取り繕わずにすみ、ありのままを自己開示出来ました。この事が、運良く第一志望の現職から内定を頂けた要因だと思います。

最後に

転職活動を振り返り、改めて(株)エリートネットワーク高橋様に心から御礼を申し上げたいと思います。既に記載させて頂いた通り、豊富な経験に裏打ちされた本質的なアドバイスで、私を第一志望に導いて下さりました。またここには記載しておりませんが、職務経歴書や志望理由の作成でも多くのアドバイスを下さり、転職活動全体を通じて強力にサポート頂きました。この場をお借りし、深く御礼申し上げます。

また、私が第一志望に転職出来た事は、新卒から8年間私を育てて下さった前職と前職の皆様のお陰です。急な転職で多大なご迷惑をかけてしまうにも関わらず、温かく送り出してくれた前職には感謝の想いしかありません。前職で経験したバックグラウンドをベースに、新たな職場で活躍する事で、少しでも恩返しをさせて頂きたいと思っています。

以上、私情が多く、まとまりのない文章で申し訳ありませんでしたが、少しでも皆様の参考となれば幸いです。皆様が転職活動を通じて理想のキャリアを築かれます事を、心より祈念しております。

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