出版社の編集担当、上場目指すITベンチャーのマーケティング職に

出版社の編集担当、上場目指すITベンチャーのマーケティング職に

No.1178
  • 現職

    上場計画中のITベンチャー マーケティング職

  • 前職

    教育系出版社 広告宣伝部門 広報担当 → 編集職

塚田 真奈 氏 32歳 / 女性

学歴:旧・帝国大学 生命系学部 卒
旧・帝国大学 理系修士課程 修了

①新卒時の就職活動

理系の修士ということではじめはメーカーの研究職から手を付けたものの、活動を進める中で、大学で学んできたサイエンスの知識や興味を活かすという軸で、研究職にこだわらず、幅広くトライする方向へ方針転換していきました。
最終的に、理科教育や科学的知識の普及に関われると考えて、学習向けなどの出版物をつくることのできる就職先を選びました。

②新卒 ~ 転職前の担当業務や経験

新卒時の配属は広告宣伝系の部署で、志望とは異なる業務ではありましたが、広告紙面の制作、イベント運営、WEB制作などを経験しました。ただ一方で、当初の希望だった編集職への意向も示し続けた結果、数年後に希望どおりの辞令が出て、異動が叶うことになりました。
新卒時から希望していた出版系での編集職の仕事は、期待を上回る楽しさで、自分の興味と得意分野も存分に発揮することができ、責任ある役割を務めるようになるなど、きつい中でも前向きに働けていました。

③転職するに至った背景・きっかけ

希望通り、かつ適性のある業務で、やりがいを感じながら仕事に取り組めてはいましたが、会社の方針変更や外部環境の変化などもあって、自分が会社でやろうとすることと、会社が進む方向とが次第にずれていく感覚がありました。
また、近い将来の昇格のお話もいただくようになったことで、適性のある実務をより極めて行くか、それともマネジメントを目指すか、という、会社員としての分かれ目も迫ってきていました。
そういったこの節目のタイミングで、あらためて幅広く職業を探し直してみよう、という方向へ気持ちが傾くようになったのが、転職を考えた経緯です。

④譲れないと考えた点とこだわりを捨てた点

まず、転職するなら成長可能性が高い業界を選びたい、と考えました。新卒で入った業界は、将来的な拡大はなかなか難しい傾向にある業界で、そういった面での厳しさも見ていたためです。これが、譲りたくないと考えていた点になります。
一方で、30代にもなって職種を変えるのは難しそうだという思い込みから、自分の中では、ある程度似た職種で転職することを当初は考えていました。しかしエリートネットワーク様と最初に電話面談にてお話をさせていただいた際、考えるべきは一般的な職種区分ではなく、どういうことをしたいかだ、というお話をいただいて目が覚める思いがしました。このタイミングで、私は業種や職種へのこだわりを捨てることができました。

⑤転職活動を通じて、気づいた点や学んだ点

実際にご紹介いただいた案件はどの案件も、前職の業種や職種の延長線というありがちな切り口ではなく、私が経験してきた一つ一つの実務内容やスキルのうち複数とうまくつながっていて、自分の経験や特性が思わぬ職種とマッチングし得る、というワクワク感を持ちながら活動を進めることができました。
転職エージェントを利用する利点は、通常の転職サイトに載らない案件があるという以外にも、第三者的な視点から自分の可能性を思わぬ方向へも広げてもらえるという点もとても大きいと思います。

活動の反省点を挙げるとすれば、一次面接段階の印象で、この企業は合う、合わない、と決めつけそうになっていたことでしょうか。最終的に内定をいただいて入社を決めた会社は、一次面接、ニ次面接でも、悪い印象がない代わりにピンとくる感じも少なく、あまり合わないかもしれない、と自分の中で選択肢から外しかけていました。結局、面接が進みランチミーティング等で出会う人が増えていくにつれて惹かれていくようになったので、今は採用していただけて本当によかったと思っています。
振り返ってみると、会社を志望する姿勢として、チャンスをいただける限りはどの機会も逃さず、また決めつけや先入観を持たずに、フラットかつ前のめりに取り組んでいくことが大事だったと思います。

⑥次の職場にかける意気込み、覚悟

業種も職種も未経験なうえ、比較的昔ながらの体質だった前職からベンチャーへの転職ということで、まっさらな気持ちで飛び込まなければ、と思っているところです。
ただ、働いている人の明るさや前向きさ、積極的な印象は、私自身が伸ばしたい性質なので、本当にいい職場に巡り会えたと思っています。

なお、今回私が業種も職種も異なるベンチャー企業に採用いただけた理由は、私の前職の経験内容や得意分野といったアピールポイントが、転職先が今抱えている課題にちょうどマッチした、ということがあったようです。具体的には、編集の経験から文章を扱い慣れているという点や、チームメンバーやパート社員の業務調整や進捗管理を行ってきたという点であり、これらを面接では掘り下げて聞かれましたし、また高く評価もしていただけたように感じています。

社風や業務のやり方についてはまっさらな気持ちで入社する一方で、とくに上記の点の期待をかけられていることは忘れずに、飛び込んでいきたいと思います。

(以上)

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