税理士試験科目合格者の税務担当、国際税務も学びたく海外展開する非鉄金属メーカーへ

税理士試験科目合格者の税務担当、国際税務も学びたく海外展開する非鉄金属メーカーへ

No.1184
  • 現職

    大手非鉄金属メーカー 経理財務担当

  • 前職

    都市ガス会社 経理税務担当

島崎 謙太 氏 31歳 / 男性

学歴:立教池袋高等学校 卒
立教大学 経営学部 経営学科 卒
立教大学大学院 経済学研究科経済学専攻 博士課程前期課程 修了見込み
実用英語技能検定2級
日商簿記検定2級
税理士試験 簿記論、財務諸表論 合格

私は、人々の生活を支え、環境性にも優れている都市ガスに魅力を感じ、ガス会社に入社し、入社後、地方(秋田)で3年間、本社のある東京で6年間、経理・税務担当として働いてきました。

大規模なガス会社ではないため、経理・税務に関わる仕事を幅広く担当しました。経理処理・税務申告はもちろん、経理・税務に関わる社内システムの導入支援にも携わり、システムに関する知識も身に付けることができました。
数多くの仕事の中で、一番苦労したのが、経済産業省(経済産業局)の監査です。2017年4月のガス小売全面自由化以降は、特に監査が厳しくなり、1人で4人の監査官の相手をすることもあり、非常に苦労しましたが、今となっては貴重な経験です。

会社で働いていく中で、転機となる出来事が2年半前に起きました。法人事業税の申告を担当することになり、事前に税理士試験の教材を通じて、勉強をしていたところ、過年度分の申告に誤りがあることに気づき、2,500万円の還付につなげることができました。経理・税務担当は、利益を産み出す部署ではないと思っていましたが、きちんと勉強をして、本質を理解することにより、利益を産み出すことができることがわかり、専門性をもっと高めたいと思うようになりました。そこで、数ある資格試験の中で、最も仕事に活かせそうな「税理士試験」に惹かれ、税理士試験を本格的に受験することにしました。

日商簿記検定の経験から、なじみやすく、且つ必修科目であったため、簿記論と財務諸表論を最初の受験科目に選択しました。仕事、育児との両立をしながらの勉強であったため、大変苦労しましたが、計画的に行動をすることや、積極的に資格学校の先生に質問することを意識して取り組んだ結果、1年で両方の科目に合格することができました。

税理士の資格を取得するためには、残り3科目の合格が必要になりますが、私は大学院で論文を執筆することにより、2科目を免除する選択をしました。大学院で税法全般の知識を深めたかったこと、大学院の活動を通じて教授や先輩、同期との人脈を作りたかったことが大学院を目指した動機になります。そして、2019年4月から、立教大学大学院に入学しました。

大学院では、税法だけではなく、経済学や地方自治体の運営など予想より幅広い知識を習得することができました。その中で、私は国際会計や国際税務に強い関心を持ちました。現在の会社は非上場で国外取引がないため、今後、より高度な経理・税務の知識を深めるためには「国外取引のある大企業の経理」、「国際税務」を知る必要があると感じ、国外に支店・連結子会社を有する年商、従業員数が多い上場企業で働きたいと強く思い、転職を決意しました。

転職をするにあたり、最初は自分自身の知識を活かせるエネルギー業界で働きたいと考えましたが、業界を絞ると企業は限られてしまいます。他の業界について知識がなかったため、エージェントを使うことにし、エリートネットワークの転職カウンセラー 廣重さんと出会いました。廣重さんと面談をし、他の業界についていろいろと教えていただき、人々の生活を裏で支えるBtoBの会社に興味を持ちました。

上記の条件で企業を紹介していただき、いくつかの企業の面接に進むことができました。面接を受ける前は、面接の機会を与えてくださった企業への感謝の気持ちをもって、その企業についてゆっくりと時間をかけて調べました。面接を受ける際は、面接官の方の印象に残ることができるよう会社の求める人材像と自分自身の過去の経験を結びつけることを意識しました。これらの点と、自分自身のここ最近の取り組み(職務経歴、税理士試験、大学院)を評価していただき、第一志望と第二志望の企業2社から内定をいただくことができました。

最初の面接が決まるまでは、本当に転職することができるのか?と不安になることもありましたが、自分自身を最後まで信じることができたのが成功の要因であると考えています。転職活動を行った1か月間、家族には多くの心配をかけましたが、常にサポートをしてくれた家族に本当に感謝をしています。転職活動を振り返ると、苦しかったという気持ちより、楽しかったという気持ちが強いです。いろいろな会社の上層部の方々とお話することができた経験は、今後の人生に活かすことができそうです。
 
新しい職場では、自分が希望した「国外取引のある大企業の経理」、「国際税務」を担当する予定です。最初は、わからないことだらけで苦労することが予想されますが、自分らしさを出して、少しでも早く会社に貢献できる人材になりたいと思っています。

最後になりますが、私の転職活動を成功に導いてくれた廣重さんには感謝しています。最初の面談で紹介していただいた企業は、どこも自分にマッチしそうな優良企業ばかりで、最終的に入社することになった企業も早い段階で紹介していただいた企業です。求人募集している企業と転職希望者をマッチさせる能力は、ピカイチだと思っています。その他にも、具体的な面接のアドバイス、企業との調整も申し分なく、感謝してもし切れません。

長くなりましたが、以上が私の『転職体験記』です。

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