日系大手 信託銀行 人事戦略コンサルタント
独立行政法人 総合職 課長代理
外資系 総合コンサルティングファーム シニアコンサルタント
水原 寿彦 氏 34歳 / 男性
学歴：東京都私立高校 卒
東京都国立大学 卒
大学では金融工学を専攻しており、証券会社を中心に就職活動をしました。一方で「あまりにありきたりな道だな」と感じている自分もおり、もう少し広い視野を持って社会人経験を積んでいくのもアリかなと考えるようになりました。
結果、民間のビジネスもパブリックセクターのサービスも吸収でき、海外駐在を含めてグローバル人材としてのキャリアが積めるということで、中小企業の海外展開支援を柱としている独立行政法人に入構しました。
10年ほど在籍しましたが、ものづくり産業の海外販路拡大といったメイン事業や海外駐在の他、経理、人事といったコーポレート部門など、若いうちから国内外で幅広く業務経験を積むことが出来たのは幸運だったと感じています。一方で、組織内の人事ローテーションの仕組みでもありますが、様々な職種や分野に携われるものの、「専門性を身につけられていないのではないか」という危機感を段々抱くようになっておりました。
加えて、政府機関であることから、サービスの提供には限界があり、企業側のニーズに真の意味で応えられていないのではないかという焦燥感も芽生えました。そのため、企業の経営課題にもっと深く切り込み、専門性を磨くことが出来るという意味で、コンサルタントへの転職を考えるようになりました。
コンサルタントになるといっても、これと言った専門領域を持ち合わせていなかったので、自身が経験した仕事の中で一番楽しかったという理由で「人事領域」を選択しました。
誰しもが会社の人事には一家言を持っており、「人事」について考えたことがない人はいません。また私自身、海外駐在時及び本部での人事業務は泥臭いながらも、組織への影響力という点でダイナミックさを感じられたからこその選択でした。
海外駐在の経験も活かしたかったので、グローバルファームの組織人事コンサルティング部門に転職しました。
半民半官の組織に長くいたので、いわゆるコンサルワークについていけるか不安でしたが、「課題を抽出して解決策を考える」という仕事が何よりも楽しく感じられたこともあり、慣れるまで比較的時間はかからなかったように思います。人事制度設計から、労務周りのプロジェクトまで幅広くアサインされましたが、どれも毎日楽しくて仕方がありませんでした。
しかし、ある日のことです。プライベートでのイベントを機に、自分のキャリアを見つめなおした際、改めて一つの疑問が頭をもたげました。「自分は専門性を磨けているのだろうか」と。
組織人事コンサルタントとして様々なプロジェクトを経験してきましたが、自らの看板となる専門性、どこに行っても活かせる武器を持っていないことに気づいたのです。
人事コンサルタントは一生続けていきたい仕事だと感じていましたが、そのためにはもっと自分の中で育てるべき軸が必要でした。人事領域は曼陀羅のように様々な分野が絡み合っておりますが、それぞれが極めて高度化しているのが現状です。総合コンサルティングファームですと、プロジェクトごとに速やかなキャッチアップが求められますが、一つの領域に特化するのは中々難しいものがあります。
そのようなふわっとした危機感の中、「長期的に人事コンサルタントとして専門領域を磨いていく」ことを見据えて、転職活動を始めました。
エリートネットワーク様の転職カウンセラーの高橋様、新城様とお会いし、現職を紹介いただいた際に「ここだ！」と電撃が走りました。「長期的に人事コンサルタントとして専門領域を磨いていく」という私のキャリアプランにこれ以上ないほど合致していたからです。
知り合いも在籍している会社でしたので、リファラルも可能でしたが、高橋様、新城様と実際にお話しした際の安心感から、エリートネットワーク様経由で応募することにしました。
金融機関ということもあり、選考プロセスは長期に及びましたが、一つ一つの面接でどんなことを話すべきかを高橋様、新城様から丁寧にアドバイスいただきました。お二人は私が基本的にどんな考えを持っているかを的確に汲んでくださり、それらをどう伝えれば相手の心に刺さるのか、を手取り足取り指導いただきました。
様々な転職エージェントがいらっしゃいますが、私自身の長所をどうアピールするかをここまで真剣に考えてくれたのはエリートネットワーク様が初めてでした。結局、1社しか受けておりませんが、アドバイスのおかげで無事内定をいただくことができました。
もう私も三十代半ばですが、これまでの社会人人生を振り返りますと、色々と遠回りをしているような気もします。ですが、遠回りをしてきたからこそ本当に自分のやりたいことを見つけられたんだ、と感じています。
もちろん、この道で挫折するかもしれませんし、本当に正しかったのかは5年後、10年後に振り返ってみるまで分かりませんが、今いただいたご縁を大切に日々精進していく所存です。
最後になりますが、人生のターニングポイントで助けてくださったエリートネットワークの高橋様、新城様に改めて御礼申し上げます。
