メーカーのマーケティング担当、37歳で異業種への転職

メーカーのマーケティング担当、37歳で異業種への転職

No.1226
  • 現職

    教育会社 イベントプログラムコーディネーター

  • 前職

    外資系アパレルメーカー マーケティング担当
    外資系食品メーカー マーケティング担当
    地方の制作会社 課長兼ディレクター

小坂 ゆり 氏 37歳 / 男性

学歴:公立大学 国際文化学部 卒
経営学修士(MBA)
TOEIC820点

新卒での就職

私は大学卒業後、新卒でメーカーに就職しました。
メーカーを選んだのは「モノを作って売る」という、ビジネスの基本から学びたいという想いがあったからです。当時の私には、モノづくりの現場を知らずに、コンサルやリサーチャーといった立場から社会人を始めるということが想像できなかったのです。

入社後はマーケティング部署に配属となり、自分の手掛けた戦略で課題を解決していくことの楽しさを覚えていきました。
また、3年目からは1人でブランドを任され、様々な部署やベンダーと協力しながらPDCAを回していけるようになり、とてもやりがいを感じていました。

初めての転職

しかし、そんな日々にも急に終わりが訪れます。会社として大きな組織変更があり、業務を細分化した組織構造に変わることとなりました。たとえば戦略を立てる部門は戦略立案だけを、オペレーションをする部門はオペレーションだけをといったように、完全に分断されてしまったのです。課題解決のために最適な手法を取りたいと考えていた私にとっては、手段が制限されてしまうというもどかしさがありました。そこで、初めての転職を決意しました。

この時は、(株)エリートネットワークさんとは別のエージェントにお世話になりました。
何もかもが初めてでしたが、当時のエージェントさんから「現職で一番変えたいと思っているところは変えられるが、一番良いと思っているところは捨てる覚悟で挑まなければならない」と教えられたことがとても印象に残っています。

2度目の転職

2社目では、1社目以上に幅広く企画立案から実行までを手掛け、さらにブランドマネジメントを学ぶことができる外資系食品メーカーで、5年強働きました。
初めは社風の違いなどに戸惑うこともありましたが、お客様に商品を売るだけでなく、ブランドメッセージを発信していくことができる環境はとてもエキサイティングでした。
しかし、一方で外資系ならではのもどかしさもありました。海外本社で企画された商品を販売するため、日本市場とのギャップがあるのです。日本の顧客のために考え抜かれて作られた競合他社の商品に触れるたびに、歯がゆい気持ちを感じていました。

そんな折、夫に期間限定での転勤の辞令が出ました。
東京からはかなり離れますが、生産の現場に近い地域。これまで培った経験を活かして、日本の地方ならではの良さをPRできるのではないかと可能性を感じ、共に移住することに決めました。

しかし、地方での職探しは大変でした。この時もまた、全国展開しているエージェントさんに問い合わせたのですが、業種・職種問わず県内で5件しか案件がないという状況だったのです!地方はエージェントさんにお願いできるほど、余力のある企業がありません。そのため自力で案件を探し、自治体や企業をクライアントとする地元の制作会社に転職しました。
年収はそれまでの半分以下に落ちましたが、地方ならではの経験ができると信じ、挑戦を決めました。

地方での衝撃

3社目では3年間働いたのですが、その間に私の価値観は180度変わりました。以前は、商品や戦略など一企業としての力が結果に大きく影響するものだと感じていたのですが、地方では一企業の力だけでは賄いきれない壮絶ともいえる現実があったのです。
それは「日本の地方自治体が置かれている社会構造を変えなければ、イキイキと働ける社会を実現できない」ということでした。
もちろん、地方には、豊かな自然や美味しい食材・酒など、四季の恵みを存分に感じられる素晴らしさがあります。しかし、働く環境や経済事情は危機的な状況です。どの組織も人材不足や事業の活性化に悩みを抱え、まさに負のスパイラルに陥っていたのです。

次に東京へ戻ったら、地方の現状を変えていくために何かできないか。それが次の道を考える上での礎となりました。

3度目の転職と篠原様との出会い

3度目の転職ですし30代も後半に入っていたので、次の選択は自分の人生にとって非常に重要になると考えていました。しかし、過去2回の転職でそれぞれお願いした2つのエージェントさんには、紹介する案件数は多いものの、会社のことをあまり深く知らないのでは?と感じることも多くありました。それゆえ、この重要な局面でお願いしていいものか悩んでいました。

そんな折に、友人から紹介されたのが(株)エリートネットワークの転職カウンセラーである篠原様です。親身な対応はもちろん、転職カウンセラーが紹介先企業への法人営業を兼務しているという珍しいエージェントだということも大変魅力に感じました。
篠原様のカウンセリングは、私の経歴だけでなく人となりを深く知ろうとしてくださるものでした。地方在住だったということもありZoomでの面談でしたが、いつもリラックスして話せる空気を作ってくださっていました。

そうしてスタートした転職活動の期間は4カ月あまりとなりましたが、前半は思わしくありませんでした。コロナ禍での焦りもありましたが、何より自分の想いが漠然としており、意志をしっかりと伝えられていなかったからだと思います。
活動を休止していた時もありましたが、篠原様は私を追い立てることなく、温かく待ってくださいました。

そのおかげで、再開後はいい流れに入ることができました。経験不足と判断されて選考を通過できないのではと不安に思うこともあったのですが、そんな時も求められている能力やマインドセットが私に合致していると、紹介先企業のことをよく知ったうえでアドバイスをしてくださり、とても心強かったです。
結果、一番働きたいと思う会社から内定を頂き、今はかつてないほどの高揚感を抱きながら入社準備を進めています。

最後に

こんなに気持ち良く活動を終えることができたのも、(株)エリートネットワークさんとの出会いがあったからこそだと感謝しています。納得感のある転職活動を成し遂げたいという方には、とてもおすすめです。

新たな職場では挑戦ばかりですが、一日も早く戦力となれるよう、尽力していきたいと思います。

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