銀行(メガバンク)系 シンクタンク 研究員
国家公務員(技官) 霞が関 中央官庁勤務 研究官
黒川 修 氏 27歳 / 男性
学歴:麻布高等学校 卒
東京大学 工学部 建築学科 卒
東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻 修了
TOEIC 735点
日商簿記 3級
VBA、Python
この体験記は、この先国家公務員としての生き方を貫き続けることに漠然とした不安を抱える一方、ネットで転職について調べ、「公務員のスキルは民間で潰しが利かない」など「最低3年は一つの職場に留まらないと責任感が無いと評価される」等の風評を目にしてある種の諦観に沈んでいる現職国家公務員の皆さま(特に技官の皆さま)に向けて書いています。ネットブラウザは長々と文章を読むのに適したものではありませんし、皆さまには余暇も少ないものとご推察し、最初にこの『転職体験記』を通じてお伝えしたい要旨をかいつまんで記させていただきます。
• 自身のキャリアは、自身で決められる。
• 転職において職歴の浅さは特に問題にならない。
• 官僚は専門性に限らず、より普遍的な能力として論理性や事務処理能力も
評価してもらえる。加えて技官は、数的能力も評価してもらえる。
• エージェントを活用することで、転職活動の実際の負担感は非常に小さくできる。
• 転職を検討することは、実現の是非に関わらず、キャリアを見つめ直す
良いきっかけになる。
詳細は以下に記しますが、上記の内容に少しでも興味を惹かれた方々は、転職の選択肢を検討の俎上に載せてみてはいかがでしょうか。
新卒時は社会貢献性を重視して官庁を就職先に選びました。入省後は技官として、まず交通インフラ関連の調査研究を行う研究所へ配属となり、インフラ設計に係るルールの根拠となるデータ収集、それらを活かしたルール作り等に携わりました。
国の交通インフラの基盤作りに関わる機会に恵まれ充実を感じる一方、官僚制度に身を浸して1年も経たない内に、この制度の中では自身が理想とした社会貢献の姿を実現することは難しいと考えるようになりました。キャリアに対してほとんど自分の意志を反映できず、人生がアンコトローラブルな状態にあるように感じられてしまったためです。より積極的に、自分の意志の下で社会へ貢献できる人生を歩みたいとの想いから、入省して間もない時期ではありましたが、早々に転職を決意しました。
国家公務員からの転職について一定の実績があるエリートネットワーク様をたまたまネット上で見つけ、松井様にご相談したのが転職活動の始まりでした。正直、最初の面談では社会人経験1年未満での転職など話にならないと諫められてしまうのではないかと不安でしたが、実際は私の来歴から、将来のビジョン、身の上話に至るまで、じっくりと話をお聞きいただき、予想とは逆に背中を押してもらう形で転職活動のスタートを切ることになりました。
面談の結果、あまり実務経験を問われない環境で、私の技官としてのバックグラウンドや大学時代のアカデミック・バックグラウンドを武器に、かつキャリアに自身の意志を反映させて活躍できる、コンサルティング業界を目指すことになり、早々と大手銀行系シンクタンクから内定をいただくことができました。
面談を通して、自身の能力・立ち位置を第三者の視点から客観的に評価してもらうことで得られた気付きは非常に大きく、志望業界を絞る際に役立ったのはもちろん、キャリアに対する考え方にも良い示唆を与えてくれるものであったと思っています。
技官のバックグラウンドが他者の目には一定の論理性や数的能力を担保するものとして映り、コンサルティング業界で活かせるということは一人では確信できませんでした。
また正直、前職の業務と並行しての転職活動は、独力で行うにはハードルが高いものです。物理的に転職活動に割くことのできる時間が少ないのはさることながら、精神的負担も決して小さいものではありません。そんな中、エリートネットワーク様には、転職に必要な先方との調整から書類作成に至るまで、多くの場面で手厚くご支援いただき大変助かりました。そして何より、入省1年未満で転職活動を始めることに迷いを抱えていた私の背中を力強く押してくださった松井様のご姿勢にはとても勇気付けられました。
転職して既に1年が過ぎましたが、現環境には非常に満足しています。従事する業務、深めたい専門性、ライフワークバランスに至るまで、都度自己の裁量で決められ、キャリアを自分自身で形作っているという納得感があります。
現公務員の皆さま、転職はその是非に関わらず、検討するだけでも自身の人生を改めて俯瞰的に見つめ直すきっかけになるものです。最も重要なのは、自分のキャリアに納得感を持てることではないでしょうか。もし今のキャリアに少しでも違和感を覚えているのであれば、エリートネットワーク様へ足を向けてみてください。そこには今までとは全く違う人生が待っているかもしれません。