日本の製造業の発展を目指し、電機メーカーのDXコンサルタントへ

日本の製造業の発展を目指し、電機メーカーのDXコンサルタントへ

No.1274
  • 現職

    東証一部上場 大手電機メーカー コンサルティング事業部 DXコンサルタント(SCM領域:生産・需給・物流)

  • 前職

    東証一部上場 メカトロニクス・産業ロボットメーカー 生産管理部 調達課 主任 

藤田 利一 氏 33歳 / 男性

学歴:神奈川県立 鎌倉高等学校 卒
大阪府立大学 理学部 物理科学科 4年次中退
米国 ベミジ州立大学 教養専攻 卒
TOEIC 855点
工業英検準2級

幼少期からプラモデル作りやペーパークラフト、簡単な電子工作が好きで、将来的にものづくりに関わる仕事がしたいと漠然と考えていました。

日本の大学では理学部で物理学を専攻しつつ体育会の部活動(アイスホッケー)にも取り組み、充実した日々を送っていましたが、父親のブラジル転勤をきっかけに、少子高齢化やバブル崩壊から立ち直れず閉塞感のあるこの沈みゆく日本と一緒に心中したくないという思いで、部活引退後の4年時にアメリカの大学(ミネソタ州)へ編入しました。

日本が嫌になって飛び出したものの、片道切符でいつ帰国するかも決まっていない不安な状況で客観的に外から日本を見た時、「日本という国は本当に良い国なんだな」と気づかされました。特に、家電や自動車などの日本製品の知名度は非常に高く、高品質という評価も頂いていて、日本人として誇らしく感じていました。

しかしながらその一方で、リーマンショックの余韻や超円高、そして韓国や中国、台湾メーカの台頭により、日本が誇る総合電機メーカが軒並み大苦戦を強いられ、大きな事業再編などのニュースが目立つようになっていました。アメリカにいる間に日本のメーカがどんどん市場で負けていく状況は非常にもどかしく感じるとともに、「日本の製造業を再び発展させる、そんな仕事がしたい」という想いが強くなり、日系で100年以上の歴史と技術力があり将来性も見込まれる前職に入社を決めました。

前職入社後、ジョブローテーションでまず工場で調達課に配属され、電子部品関係の見積・選定・コストダウン業務を行いました。学生時代には全く知らなかった調達の仕事で、特にサプライヤーとの関わりを学べたことはとても良い経験になりました。

次は希望を出して営業職へ異動となりました。元々「日本の良い製品、技術を世界に広げたい」という想いを持っていましたが、競争相手は日系メーカであり、国内中堅顧客数社の対応に加え広く新規開拓も求められていたため、極度の負荷オーバーな上にモチベーションも見失い、正直かなりキツい日々でした。「人はある程度の余裕・ゆとりがないと明らかに思考力などのパフォーマンスが低下してしまう」ということを身に染みて痛感したため、この時期に今一度論理的思考力や効率的に仕事を捌く技術を学びました。

法人営業職を3年経験し、今度は工場の生産管理部門へ異動となりました。これまで別組織であった調達課と生産管理課を一つにし、新工場と共に新たな管理体制を作るというタイミングで、部品・製品を横断的に管理するという役割を頂きました。生産管理という仕事は自分のこれまでの経験を活かせるとともに、得意なこと・好きなことが完全に一致している天職だと感じ、どんどんのめり込んで、夢中で仕事をしました。

「生産性が低い」と言われがちな日本ですが、工場管理を全体最適によって最大限効率化させたいという目標を持ち、書籍などでも自発的に勉強しながら様々な改革提案を出し、自ら実践し成果を上げていき、大変有意義で充実した日々を過ごしていましたが、これを自分の担当製品だけでなく他の製品群へも水平展開していく際に、“保守的な文化・人々”の壁にぶち当たりました。

なかなか動いてくれない方々に対し、半年以上、毎日事あるごとに新しい管理方式の考え方を説明し、求められればフローや手順書を作成し、議論を促してなんとかしてうまく前に進めようと試行錯誤しながら取り組んでいる中、突然組織を以前の形に戻す(調達課と生産管理課を分ける)という組織再編成の内示があり、自分は購買の納期フォローだけの担当となってしまったため、新たな環境で「全体最適を考えた効率の良い工場管理の実現」を目指したいと思い転職を考えました。

転職で考えた軸は基本的には「変化に対して肯定的、挑戦する文化か」「日本の製造業の発展を願っているか」の2点です。
今回、グーグル検索で見つけた某トラックメーカの求人票への応募をきっかけに、エリートネットワークの転職カウンセラーの黒澤さんとWeb面談させて頂きました。初めての転職活動でまだ全体像やイメージも持てていない中(大手エージェントと1〜2回電話面談した程度)、上記のざっくりとした経緯などをお話しつつ、黒澤さんから様々なご質問も頂き、自分自身のまだふわふわとした考えにしっかりとした輪郭を与えてくださいました。

また、黒澤さんご自身も理系で製造業ご出身であり業界知識も豊富で、初めて転職エージェントに対して「この人であれば信頼して活動を任せられる」と感じました。自分だけでは考えられなかった選択肢もご提示頂き、背中を後押ししてくださり、結果として考え得るベストな企業に内定を頂けました。

色々な本にも書いてありますが、変化が激しく先行きが見えないこの時代に、転職という選択肢はより一般化していくと思います。とは言え誰しもが不安になるものかと思います。何か実現させたいことがあるのであれば、一人で頭の中だけで悩んでいても日々のストレスになってしまうだけなので、信頼できるプロと話し、頭の中のごちゃごちゃを外に出し、一緒に構築してもらうことは非常に有意義なことだと思います。

内定はゴールではなくスタートだということを肝に銘じ、次の仕事でも日本の製造業のために明るい未来を思い描きながら目の前の仕事を夢中になって取り組んでいきたいと思います。

最後に、今回の転職活動では黒澤さんに本当にお世話になりました。
親身になって相談に乗って頂き、メールや電話でのこまめなご対応も非常にありがたかったです。

本当にありがとうございました。

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