東証1部上場 医療・介護・ヘルスケア関連情報サービス企業 産業保健師
都心の大学病院 小児内科病棟 看護師
美容皮膚科クリニック 看護師長
田村 菜美恵 氏 27歳 / 女性
学歴:県立高校 卒
私立大学 卒
看護師免許
保健師免許
私が看護師として就職した理由は、母の影響が強かったと思います。
母は私が生まれる前から看護師として働いていました。小さい頃から働いている姿を見ることが多く、患者さんに関わっている母はかっこよく見えました。また、小さい頃は入院することが多く、看護師の方々にお世話になっていたことも影響していると思います。
なお、母は看護師として病院だけではなくクリニックや介護施設、市役所でも働いており、活躍できる場所が多い看護師を私も自然と目指すようになりました。
大学に入学後、保健師や養護教諭といった資格取得の希望を聞かれた際に「資格が多いほうが、将来の選択肢が広がる」という家族のアドバイスのもと、資格取得の希望を出しました。その分講義が増え、勉強量も多いことに少し後悔しましたが、看護以外の勉強ができるのは気分転換にもなり、視野が広がったと思っています。
講義の中で、実際に産業保健師として働いている方の話を聞く機会があり、産業保健の分野に興味がわくようになりました。しかし、新卒で産業保健師として働く人は周囲に全くおらず、まずは看護師としての経験を身に付けようと考えるようになりました。
そして最初の就職先は規模が大きく、最先端の医療を見たいという志向により、都心の大学病院を選択しました。
最初に就職した大学病院では、看護の基礎から最先端の医療を間近で学ぶことができました。配属先は小児内科だったため、小児がんなどの長期で入院が必要な子達を担当することが多かったです。
自分の気持ちを表現することが難しい年齢の子と関わることによって表情や行動の機微に気づき、感情の変動に対応できるようになりました。幼い子たちが疾患によって苦痛を受けているところを見るのは慣れませんでしたが、その苦痛を取り除きたいという気持ちで同期や同僚と努力していました。
3年目に入った頃産業保健師として働きたいという気持ちが強くなり、転職活動を行いました。しかし、中々転職先が決まらずに気持ちが折れてしまい、他に興味のあったクリニックへの転職を決めました。
そのクリニックでは看護師の人数が少なく、他のスタッフとの兼ね合いで1年目で看護師長へと選任されました。最初は不安しかなかったですが、他のスタッフからのサポートもあり、日々の業務を遂行することができました。
小規模のクリニックのため、会議の資料作成や広報活動などの業務も行い、看護師とは異なる分野を学ぶ機会も多かったです。また、研修などにも自由に参加可能だったため、研修に参加したり、外部から業者を呼んで勉強会を開催したりと院内だけでは学ぶことのできない分野にも積極的に挑戦しました。
もともと産業保健に興味はありましたが、クリニックの仕事は楽しくやりがいもあったため、中々転職に踏ん切るタイミングはありませんでした。そんな中、知り合いから産業保健師や産業医の話を聞く機会があり、「私も産業保健に関わりたい」という気持ちが再び強くなりました。
私が最も譲れないと考えたのは「産業保健に関わる仕事」という点です。産業保健未経験で応募可能な求人は少なかったため、それ以外のこだわりはほぼ捨てました。また、未経験で実務知識も乏しかったこともあり、教育体制や保健師や看護師の人数なども重視しました。
今回、内定が決まった企業では同業者が複数おり、定期的に直属の先輩との面談が行われているため、自分がより成長できる環境だと感じました。
今回の転職活動で学んだことは、自分の熱意を希望企業に伝えることの重要性です。未経験でも産業保健に関わるために今まで行ってきたことや、自分が今まで積み重ねてきた経験がどのように活かしていけるかを伝えることによって、企業側に熱意を知っていただくことができたと思います。
今回はリモートでの面接が初めてであることに加え、面接が複数回必要だったため不安もあったのですが、転職カウンセラーの山本様からモニター画面を通した際の面接の注意点や、面談の練習をもとに自分に足りない点を教えていただき、準備を整えた上で安心して本番に挑むことができました。
加えて企業の求めている人材像や性格、行動特性もアドバイスいただいたため、自分がその企業に合っているのかを事前に考えることができました。
医療現場以外で働くことが初めてのため、学ぶことは多々あると思いますが目指してきた産業保健の世界の第一歩として沢山チャレンジしていきたいです。また今まで病棟やクリニックで看護師として培ってきた相手のニーズを汲み取るという点は、引き続き次の職場でも活かしていけると思います。
転職活動を通して見直すことのできた自分の自信が持てる良い点を、産業保健の業界で活用し、最大限企業に貢献できるよう精進します。