メガバンクの女性ホールセール、メーカーの財務職へ

メガバンクの女性ホールセール、メーカーの財務職へ

No.1368
  • 現職

    東証プライム上場 メーカー 財務職

  • 前職

    メガバンク 法人営業職

咲田 恵里菜 氏 31歳 / 女性

学歴:国公立大学 経営学部 卒
日商簿記検定2級
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

①    新卒の就職活動時の志向

新卒での就職活動の際は、経営学部(商学部)でマーケティングを専攻していたため、初めはメーカーへの就職を考えていました。しかし就活を通じて様々な企業を知るうちに、どのメーカーも非常に魅力的に見え、1つの企業に絞ることが出来ず、思い悩む日々を過ごしました。

悩み考え抜く中で「新卒では、世の中の多くの企業と取引やお付き合いが出来る企業へ就職をしよう」と考え方を変更し、その後すぐに金融業界を志望しました。中でもメガバンクは国内外において中小~大企業との取引があると知り、世の中の動きを広く学ぶことが出来るだろうと考え、メガバンクへの入行を決意しました。メガバンクで働く中で、ずっとその企業に留まるも良し、興味のあることが鮮明になれば、その際に転職しても良いかなとの選択でした。

メガバンクでの仕事は想像以上に面白く、幅広い企業を知る、特に企業において必要不可欠なお金の動き、流れを知ることが出来たことは、非常に良かったと思います。

②    入行した銀行での担当業務、体得したスキル

担当業務は、複数の支店での中小~大企業の法人営業です。実務は、法人融資が主となりますが、取引先の海外子会社を含めたグローバルトランザクションやM&Aの持込み提案といったことも多く経験をしました。

業務を通じて習得したことは多くあり、法人の資金繰りを把握し適切に対処する力、取引先が今後も成長し続けるには何が必要なのか(M&Aや企業提携に繋げる)を考えて実行に繋げる力、取引先だけでなく他業界他企業を含めて世の中ではどのようなことが起こっているのかを広く把握するアンテナ力、そして何より銀行員ならではの細かい事務作業にも正確に対応できる集中力や営業担当者としての体力(タフさ)が知らずのうちに身についたと思います。

③    転職の背景・きっかけ

私の営業のカウンターである上場企業の財務部や経営企画部の方々の仕事が面白そうだ、という思いが、銀行での「法人営業職を続けたい」という思いを上回ったためです。

銀行での法人営業職の仕事も非常に面白かったのですが、数年に1度の人事異動があり、その度に担当先が変わってしまうことや、営業として短期的な営業ノルマを追わなければならず、取引先に対して短期的な提案も必要であること、また自身の提案がその後取引先にどのような影響を与えたかを見届けることが出来ないことに葛藤を抱えながら、直近数年間は勤務していました。特定企業の財務部に所属して中長期的に財務や経営のことを考えるという環境を羨ましく思い、その思いが強まったため転職を決意しました。

また、コロナ環境下で、転職活動がしやすかったという点にも後押しされたと感じます。

④ 転職活動でのこだわりや、従来のこだわりを捨てた点

こだわりは、「メーカーの財務部門に入ること」、「業務内容」、「年収を含めた福利厚生等の条件面が充実していること」の3点です。矛盾してしまいますが、年収は転職活動当初よりは若干希望金額を下げたので、こだわりを捨てた部分とも表現できると思います。

メーカーにこだわった理由は、銀行での法人営業職を通じて、やはりものづくり企業は担当して面白かった、という経験や感覚が主因です。できるだけ言語化すると、日本は世界に誇る優れた技術を持っていると感じられたことや、M&A等他社との提携を考える際にモノや技術があるほうが分かりやすい、といった表現になると思います。

業務内容については、自分がやりたいと望んでいる業務と自分が出来る業務は異なっているので、そのバランスの良いところを選択するという点にこだわりました。私の場合は、M&Aに関わる業務がやりたいと思っていましたが、その分野では証券会社や銀行のM&A専門部署もあるので、自分の経験を生かすことが出来ず、転職先でも力になれない(=即戦力になる人がもっと他に沢山いる)と思っていたため、転職先としてもM&Aに特化した企業(部署)は諦めました。
一方、自分が出来る業務として、企業グループ全体への資金繰りへの対応や、金融機関窓口が挙げられますが、そのような部署に転職すると自身の成長は緩やかになるだろうと思い、こちらも諦めました。やりたいことと出来ること、このバランスはかなり考えて転職先を選択したと思います。

最後に年収や福利厚生面について、銀行(特にメガバンク)の年収は一般的に高く、転職では年収がダウンすることが避けられませんでした。転職活動当初は抵抗もありましたが「自分がやりたいことをする」というのは大きな価値があると思いましたし、自分が希望している部署は私にとって未経験の分野でもあるため、年収ダウンを受け入れました。
福利厚生面については、私は休む時は休み、メリハリをつけて働くタイプですので、有給取得率の高さや自己啓発支援があるか等、自分が重視している制度や環境が整っているかを大切にしました。

⑤ 転職活動を通じて、気づいた点や学んだ点、反省点等

気が付いた点は、新卒での就職活動とは大きく異なるということです。転職活動では、自分がやりたいことをいくら企業に伝えても内定は頂けないと思っていて、これまで社会人として経験した、①どのような業務で培った、②どのようなスキルを、③転職先でどのように生かすことが出来るのか、をしっかりと伝えることが重要だと思います。

また、自分が経験してきた業務は相手が知らないことを前提に、時間がかかってもよいので相手がイメージしやすいように分かりやすく伝えることも大切だと思います。私自身、メガバンクの法人営業職の業務内容は世の中に割と知られているものだと思っていましたが、実際そうではなかったため、自分が思っている以上に丁寧に説明したほうが良いと思います。

企業選びの点では、様々な企業の募集がある中で、最初から対象を絞るのではなく、幅広く求人案件を見るほうが良いと思います。その中で、良いな・魅力的だなと思う求人案件と、そうでない求人案件があるはずなので、なぜそのように思ったのか、その理由を自分が納得するまで落とし込み、自分が興味のある企業の求人案件を探し抜くことが大切だと思います。

反省点は、もっと早くにエリートネットワークさん(転職カウンセラーの篠原さん)の存在を知ることが出来ていれば更に良かったと思う点です。
転職活動当初は、CM等で見るような大手転職サイトやエージェントさんを介して活動していたのですが、エリートネットワークさんは転職活動のサポート力が全然違うなと思います。エリートネットワークさんには求人案件の案内、書類作成、面接、最終面接、内定後のサポート等、転職活動を一貫して力強くサポートして頂きました。

エリートネットワークさんは、転職カウンセラーの方が企業を深く知っていることが大きな強みであり、故にサポートも的確で非常に頼もしいものであったのだと思います。転職活動が初めての方がいらっしゃれば、エージェントさん選びは極めて大切ということをお伝えしたいですし、エリートネットワークさんは心から推薦できるエージェントさんです。

⑥ 次の職場にかける意気込み

活躍する!という一言に尽きます。転職先だけでなく、新卒で就職した職場やそこで出会ったお客様、転職活動をサポートして下さった篠原さん、家族のためにも、自分がやりたい仕事で生き生きと活躍することが、せめてもの恩返しになると思っています。

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