バーゼルIIとは、金融機関の新しい自己資本比率規制のことです。日本では2007年3月期末から導入されました。スイスのバーゼルにある国際決済銀行(Bank for Interna- tional Settlements)に事務局があるバーゼル銀行監督委員会が国際統 一基準として定めたもので、新BIS規制とも呼ばれています。
バーゼルIIでは、銀行の内部管理手法を活用した自己資本比率の算定が認められる一方で、金融機関のリスク管理態勢のさらなる強化が求められています。また、財務内容や経営内容を広く開示するこ と(ディスクロージャー)により、リスク管理への市場規律を促しています。
※1988年7月にバーゼル銀行監督委員会が公表した「自己資本の計 測と基準に関する国際的統一化」の内容を「バーゼル合意(バーゼルⅠ、BIS規制)」と 言い、それを時代に合わせて見直された新しい基準なので「~II」「新~」とされています。