財務とは、企業の資金繰り、予算管理、資金調達を担当する業務です。
財務は、資金調達(銀行融資、株式発行など)や、余裕資金の運用(投資、M&Aなど)計画を考え、金融機関と折衝したりするため、専門知識だけでなく企画的な要素も求められます。
企業によっては経理担当者が財務まで担当したり、経理担当と財務担当を同じ部署(経理・財務部門)に配属させたりすることがありますが、経理と財務は明確に違います。
この2つの違いを簡単に説明すると、「経理」は企業から出ていくお金(経費)や儲かったお金(利益)の算出を担当し、「財務」は事業活動に必要なお金を集めて管理する業務と言うことができます。
ただし、財務担当が資金調達を行う時には、経理担当が作成した財務諸表をもとに仕事が進められることが多く、この2つの業務は密接な関係にあります。大企業であれば専任の財務担当者がいることが多く、その中でもトップマネジメントのポジションをCFO(最高財務責任者)と呼びます。
【財務に必要な経験・スキルとは?】
財務諸表を理解できる知識が必要で、経理・税務・会計業務経験者はもちろんのこと、公認会計士や税理士から財務職に転身されるケースが多くあります。また、資金調達の際に金融機関とのパイプを強化することを目的として、金融機関のコーポレートファイナンス経験者を採用する企業もあります。外資系企業であればUS-GAAP(米国会計基準)の知識やUSCPAも活かせます。