キャッシュ・フロー計算書とは、財務諸表の1つで、会計期間における企業のキャッシュ・フローを営業活動・投資活動・財務活動ごとに区分して表示するものです。C/Sと略されます。
キャッシュ・フロー計算書の考えは、1980年代後半に欧米諸国で生まれたもので、日本でも、2000年3月期から上場企業に作成が義務付けられました。
貸借対照表は、企業の財産の残高を示す一覧表で、どのように資金が調達され、どのように運用されているのかを示し、損益計算書は企業の経営成績を明らかにするもので、損益の流れから利益がどのように生まれたかを示しています。これに対し、キャッシュ・フロー計算書は、その会計期間中においてどれだけの資金が流入し、そして流出していったのかという資金の動きに関する情報や、実際にどれだけの投下資本がキャッシュとして回収されたのかなど、上記2つ財務諸表とは別の観点から資金状況を開示するものです。
キャッシュ・フロー計算書をみることで、企業の倒産リスクの見極めや、現金創出能力や支払い能力の査定に役立つ情報を得ることができます。