CMCとは、Chemistry, Manufacturing and Controlの略で、申請書類における原薬・製剤の、Chemistry(化学)・ Manufacturing(製造)・Control(品質管理)の情報のことです。広義には、CMCは、原薬プロセス研究と製剤開発研究、それに品質評価研究を統合した概念で、これらに関する仕事全般のことを指します。例えば、製剤処方の開発、製造法研究、品質規格の設定、試験法の開発なども、CMCに含まれます。
医薬品メーカーにおけるCMC部門は、非臨床、臨床試験から申請まで関わる幅広い業務を担っていることが多く、新医薬品の開発業務に必要な原薬・製剤(治験薬)を、タイムリーに非臨床、臨床試験に供給することをミッションとするCMCは「開発CMC」、医薬品の商業製造や、販売中の医薬品の製法や製造場所の変更等に伴う業務を行うCMC業務は「工業化CMC」と呼ばれています。