偏光板とは、特定の方向に向かう光だけを通過させ、それ以外の方向に向かう光を遮断する板です。各種ディスプレイやカメラのレンズフィルター、サングラスなどに用いられています。
偏光板の用途として最も規模が大きいと言われる液晶ディスプレイにおいては、ガラス基板や液晶層を挟み込むように、光源(バックライト)側と最外面に用いられています。次世代ディスプレイである有機ELパネルにおいては、前面側1枚のみ用いるため、需要減が予想されています。
ポリビニルアルコール(PVA)・トリアセチルセルロース(TAC)・ポリエチレンテレフタラート(PET)など、複数のフィルムを貼り合わせた上、必要に応じて、帯電防止処理や低反射処理を行うなど、高度な技術が用いられています。