社会保険労務士とは、労働・社会保険に関する法律や人事・労務管理に関する国家資格です。「社労士」と略称で呼ばれることが多いでしょう。厚生労働省が実施する試験に合格し、かつ2年以上の実務経験をもって、全国社会保険労務士会連合会に備える社会保険労務士名簿に登録することで、社会保険労務士となります。
社労士は、提出書類の手続代行と帳簿書類の作成事務を独占業務として行います。具体的な業務としては、社員の入社・退社時に健康保険や年金などの必要書類を作成、申請手続きを行ったり、出産給付金や介護休暇などの申請を代行したりすることで、給与計算や年末調整、各種助成金申請などの代行業務を行うこともあります。
個人で開業するほかは、企業の人事・総務部門で働いたり、社会保険労務士事務所に勤め、契約企業の従業員の各種手続の代行業務や、労務や雇用に関する様々なコンサルティングを行います。
【社会保険労務士の転職について】
一般事業会社の人事部門で社労士資格が歓迎されるケースが多いでしょう。また、コンサルティング会社や税理士事務所などでもニーズがあります。資格はもちろんですが、それに加え、法改正の内容を正しく把握し、それを実際の業務へ反映させることのできるスキルが重要となります。