当社は「インターベンション」と呼ばれる低侵襲治療法(身体への負担が少ない治療法)に特化した、世界最大手の医療機器メーカーです。インターベンションとは、身体をメスで大きく切ることなく、血管に通したカテーテル(細いチューブ)等で治療を行う、血管内手術と呼ばれる画期的な治療方法です。脳梗塞の様な脳の血管のつまりによる脳疾患においても頭蓋骨を割ることなく治療でき、狭心症や心筋梗塞といった心臓疾患でも胸部を大きく切開することなく治療が可能になりました。開腹(腹部を切って患部を摘出する)手術とカテーテルでの手術を比較すると、開腹手術は社会復帰が1ヶ月以上かかるのに対し、カテーテル手術では1~2週間で可能で、入院期間も時間短縮されるので、経済的負担が減ります。それだけでなく、カテーテルの手術では傷口が数ミリから1~2cm程度なので、傷跡が目立ちにくく手術後の痛みが少ないため、精神的・肉体的負担の軽減にも繋がるのです。
今、世界市場におけるインターベンションは、医療機器単体で治療に用いられていた一次世代から、薬と融合した二次世代を迎えています。薬剤溶出ステントが、その代表例です。ステントとは、膨らませた血管が元に戻らない様に血管内に留置する網状の人工血管のことで、冠動脈疾患の治療に多く用いられます。薬剤溶出ステントは、塗布された薬剤が徐々に血管壁に放出されるため、ステントを留置した後に起こる再狭窄(治療後数カ月で再び冠動脈が狭くなってしまう現象)が起こりにくく、再手術の必要性を低減できるのです。
この低侵襲治療の最先端技術を誇る当社の売上は、2年前の3600億円に対し、今年は倍の7000億円を見込んでいます(ワールドワイド)。年商20億円の会社を40億円に育て上げることとは訳が違い、3600億規模の会社をここまで急成長させたことは非常に画期的で、「過去3年間で最も成長した会社"ファステストグローイング"」として『フォーチュン100』にも掲載されています。
日本においても、現在600億円強の売上を誇り、2008年度には1000億円を目指しています。日本市場でのインターベンションは、これから二次世代を迎える段階です。更にこれから三次世代ともなれば、医療機器と医薬品の融合が進み、即効性と副作用軽減が期待できます。こうした応用技術の更なる発展により、ナノテク分野同様に無限の可能性が広がっていくでしょう。
(株)エリートネットワークのポリシーと言いますか、人へのこだわりが、どの人材紹介会社さんよりも強いと思います。その分、候補者の質が非常に高い。こだわり抜いて推薦して下さっているのが、良く分かります。手間隙を惜しまない分、量産性は高くないですが(笑)、(株)エリートネットワークからの候補者は、書類審査通過は勿論、実際お会いしてみると実に魅力的な方が多いことは事実。だからこそ(株)エリートネットワークは信頼できるんです。
当社の採用活動は中途採用がメインで、全社員の7~8割が中途入社です。同業界である製薬メーカーから来た人もいますし、医療とは全く異なる業界から飛び込んできた人もいます。当社を一言で表現するならば、掲げられた3つのミッション(Integrity【誠実さ】・Interaction【相互作用】・Innovation【革新】)に共感して集まった人々によって形成された、"多文化"の集合体です。
その様な多文化の環境において、成長し、成功を収めていけるかどうかは、まず大前提としてのコミュニケーションスキルが極めて重要になります。ここで言うコミュニケーションスキルとは、ただ会話ができればいいということではなく、相手と意思疎通を図る何かしらのツールを持っていて欲しい、ということです。例えば、技術者であれば製品(プロダクト)の品質、クリニカル担当なら当該分野の知識、マーケティング担当であれば実績(数字)が、それにあたると考えます。重要なのは、それらを駆使してコミュニケーションを図る上で、相手から信頼され、皆がお互いの知識や製品を尊敬しているか、ということです。更に噛み砕けば、当社が求めるコミュニケーションスキルとは、その人と友達になりたいと思うか、というシンプルな話です。多文化であるが故に、相手に対する敬意や理解を忘れない、高いコミュニケーション能力を持った方に是非来て頂きたいですね。
二つ目には、リーダシップ。リーダーシップを持つということは、マネージャーになるということではありません。皆がリーダーシップを持つことで組織としてのまとまりを一層強固なものにしていけるのです。入社してすぐに、自主的に勉強し、積極的に業務に携わる姿勢等、ある種の自主性・自発性は求められます。1から10まで指示はせず、個々に大きな裁量を与え、その分大きな権限も任されるという社風において、リーダーシップは欠かせない要素です。
基本的に、面接というのはWin-Winでなければならないと考えています。我々面接官も候補者の方も双方が、面接という場を設けて良かったと思えることが重要だと思います。ですから、一方的に候補者の何を見る、というよりもWin-Winの関係が構築できたか、つまり、建設的な話ができたか、を大切にしています。具体的には、当社の評価制度に基づいた「業績・スキル・リーダーシップ」という3つの視点を総合的に見ます。これらのスキルやポテンシャルが重要な判断基準になることは勿論ですが、我々が最重要視しているのは、仕事に対する動機の部分です。
ご本人の仕事に対する動機と会社のニーズがマッチした点を、我々は"キャリアベスト"と呼ぶのですが、この点において初めて生産性が向上すると考えています。医療業界は、環境が変わりやすいが故に、スピーディーに動けないと置いていかれてしまう。仕事に関する動機の面で、自分はこれをやりたい、という意志を明確に持っていないと、周りについていくのがきついでしょうね。
研修・トレーニングに関して、当社は特にマネージャーに対するトレーニングが高い評価を受けており、アメリカの『トレーニングマガジン』TOP100の83位にランクインされています。マネージャーが新入社員を教育するので、マネージャーをトレーニングすることで、間接的ではありますが、新入社員へも質の高いトレーニングが行き渡り、結果として大きな成果を挙げています。
新入社員は入社後3ヶ月、テリトリー(予算)を持ちません。その3ヶ月の間、イントラネット電子図書館の文献、その他教材を利用した自習や、Webトレーニングを通して、各自医療業界の基礎知識をキャッチアップをしてもらいます。これらが異業界から来られた方に、我々が提供しているトレーニングです。しかし、本人の自信とトレーニングの内容は比例関係にないことを忘れてはいけません。このトレーニングを与えれば満足と自信を与えることができる、というものはないのです。我々が与えているのは時間です。勉強しようとすれば、いくらでもできます。全て本人次第。勿論、各事業部に優秀なトレーナーはいますが、やはり、自発的に勉強する姿勢が強く求められます。
先にも述べた通り、日本市場において3年後には1000億円の売上を見込んでいます。海外では発売済みでも日本では未発売の製品も多数あり、十分に達成可能な数字だと認識しています。当社は、製品力に絶対的な自信を持っており、扱う製品も幅広く、お客様に対して様々なご提案をすることが可能です。自分自身が納得して、自信と誇りを持って自社商品を提案する。それも、命に関わる分野で最先端技術の商品を提供していく使命感が、離職率を下げる一因となっているのではないでしょうか。将来的に期待できる製品も次々と発表されてきているので、腰を据えて長く働けるといった安心感にも繋がっているのだと思います。
また、全社員の3割程度が女性社員ですが、出産を機に辞める方は非常に少ないですよ。出産後に職場復帰を果たす方が、ほとんどです。育児と仕事の両立といったサポート体制面でのバックアップも、辞める人が少ない理由かもしれません。結局、人は人に魅かれるところが大きいと思うので、リーダーシップやコミュニケーションスキルを兼ね備えた仲間がいる環境が、離職率を下げている一番の理由かもしれません。
ボストン・サイエンティフィック ジャパン(株)の中で最大の当事業部では、循環器内科領域の機器を専門に扱っています。狭心症や心筋梗塞等の冠動脈疾患の治療に用いられる、バルーン(血管を膨らませる風船)、カテーテル(血管内を通す細いチューブ)やステント(膨らませた血管が元に戻らない様にする網目状の人工血管)等を提供しています。扱っている製品はどれも革新的で、マーケットの中でも最先端の技術を駆使したものばかり。心臓を中心としたこの領域の豊富な製品群を、日本へ紹介・販売するためのマーケティング業務を行っているのが、我々マーケティング部です。
三大疾病と言われる大きな心臓病のマーケットで、心臓にまつわる全ての機器を提供できるメーカーは当社だけです。マーケティング業務では、その大きいマーケットに対して、当社のブランド力ある製品を生かし、いかに付加価値を付けたソリューションを提供していけるかが、この仕事の醍醐味です。インターベンションの魅力は、何と言っても患者さんにとって低侵襲な治療方法を提供できることです。全身投与でなく局所的な治療になるので副作用も少なく、患者さんの負担が少ないからです。この様な新しいテクノロジーを取り扱うことで社会貢献できる面も、大きなやり甲斐に繋がっています。(グループマネージャー談)
「薬剤溶出型ステントは、病変部のみを集中して局所治療できるので、以前務めていた製薬メーカーで頭を悩ませていた全身的な副作用の心配がありません。この様な革新的技術を駆使した製品を、日本へ導入するリーディングカンパニーとしての役割を少しでも果たせたら、という思いから入社を決めました。現在はクリニカルマーケティングを担当しており、臨床試験データのアップデート業務やセールスのトレーニング、患者さん向けホットラインの準備に携わっています。」
「私は、製品の位置づけ・メッセージを決定し、それをチームのメンバーでシェアした上でお客さんに伝えていく、といった製品全体を管理するプロダクトマーケティングの仕事に携わっています。私が新卒で入社した10年前は、業界自体も当社もまだ発展途上でしたが、多くの新しい事にチャレンジできる点に魅力を感じて入社しました。今後も環境の変化に応じて、色々考えさせられる場面が多くあるでしょう。そういった考えるチャンスが多いことは、当社で働く魅力の一つだと思います。」
「最初に入社したのは同業の医療機器メーカーで、前職は製薬メーカーにいました。私が経験してきた業界知識を活かし、製薬の分野と医療機器の分野とを掛け合わせた製品を販売していくことで、今後も社会貢献を果たしていきたいと思います。現在はプログラムマーケティング担当として、日本国内の重要な先生方とのコミュニケーションを通じ、KOLとインフレンサーの関係を保ちながら、イベント・学会を活用して製品を販売するためのメッセージ発信を行っています。」
「私は新卒で商社に入社し、その後自動車メーカーでマーケティングに携わっていました。常に社会貢献を感じながら仕事をしたい、という思いから、人の命に関わる医療業界に大きな魅力を感じて、昨年の8月にこの業界に飛び込みました。異業界から来て知識のキャッチアップ等色々大変ですが、最先端技術を駆使した製品をお客様に提供できる喜びは、非常に大きいです。業界のリーディングカンパニーという大きな舞台で、これからも自分の力を試していきたいです。」
基本的には、先に人事が述べた考え・ベクトルと同じです。自分で仕事をドライブする裁量が与えられる環境なので、リーダーシップという要素は欠かせません。また、社内外とのやりとりが多いのでコミュニケーションスキルも必要ですし、医療業界を取り巻く環境の変化に対応できるフレキシビリティも求められます。このスピードに付随して、戦略的に先手を考えていける力も必要でしょう。そしてやはり、プロダクトマーケティングという業務を通じて、この先自分がどうなりたいか、という仕事に対する動機の部分で明確なビジョンをお持ちの方に来て頂きたいと思います。最先端技術を駆使した技術を、お客様に提供できる喜びを十分に味わいたい、世界最大のシェアを誇る当社で自分の力を試したい、というエネルギー溢れる方をお待ちしています。