転職活動で、個人で企業に職務経歴書を郵送する場合と、人材紹介会社を経由して応募する場合とでは、状況が違います。
公募の場合、昨今の労働マーケットの状況では、企業には膨大な数の職務経歴書が送られて来ます。個人で送った職務経歴書は、その中の一通として扱われます。企業の人事部では、人数も時間も限られているため、一通の職務経歴書に目を通すのに割ける時間は、せいぜい数分といったところでしょう。このような状況では、いかに簡潔に判り易く、ポイントを強調した職務経歴書を作るか、ということが大切になってきます。
人材紹介会社を使う場合、企業は、Feeを支払ってでもより有能な人材を確保したいという思いとともに、人材紹介会社に、候補者への適切な企業説明と一次スクリーニングを期待しています。そのため、信頼できる人材紹介会社から推薦された候補者に対しては、実務スキルも人物としても、ある程度の数の中から絞り込まれており、そこそこ良い人材に違いないという期待の下に、好意的に職務経歴書を見るはずです。
伝えるべきことは全部盛り込んで頂いてかまいません。その結果、職務経歴書が多少長くなってしまっても大丈夫です。応募企業には事前説明の上、職務経歴書が渡りますし、企業のキーマンや採用決定権者に対して、直接推薦してもらえる場合もあります。候補者の代わりに職務経歴書をばら撒くのではなく、信頼でき、候補者の代わりに長所や強みを的確に伝えてくれる代理人(エージェント)だと思える人材紹介会社に出会えたなら、職務経歴書のフォーマットや長短を気にする必要などないと言っても過言ではないでしょう。