コモディティ化とは、競合する商品カテゴリーの中で、メーカーまたは競争商品のあいだで、機能・品質・ブランドなどの差異や特徴がなくなっていくこと、または、高価格商品の低価格化・一般化のことです。単に、一般化、大衆化などとも言います。
消費者にとっては、市場に流通している様々なメーカーの商品のうち、どれを選んでも大差がない状態になり、価格や量を判断基準に購入されるようになり、その結果価格の下落につながります。パソコンなどがその一例です。また、コモディティ化が進んでいる商品は、消費者にとっては生活に不可欠な日用品となっているとも言えます。
コモディティ化は、様々な規格や仕様が定められているコンピュータ・通信関連の機器にで起こりやすく、また、技術の円熟化・一般化も原因の一つです。
コモディティ化が進むと、大手企業が寡占していた市場に後発企業やファブレスメーカーが参入しやすくなったり、プライベートブランド商品が増えたりすることになり、既存メーカー側にとっては商品の設け幅が薄くなり、収益の圧迫につながるという懸念があります。よって、企業はコモディティ化を回避するため、商品に高付加価値つける差別化戦略や、ブランドイメージを高めるブランディング戦略、アフターケアなどカスタマーサービスの充実など、いろいろな対策を行っています。
※金融用語の「コモディティ」はこちらを参照。