CROとは、Contract Research Organizationの略で、製薬会社が医薬品開発の為に行う治験業務(臨床開発)を受託・代行する企業のことです。日本語では「開発業務受託機関」と表記します。具体的なサービス内容には、臨床試験の企画支援、モニタリング、データマネジメント、薬事申請、非臨床試験等がありますが、製薬会社との委受託契約に基づいて、それらのサービスの一部または全てを提供します。
もともとCROは、欧米で認知度が高く、サービスの需要も高かったもので、日本では1997年の薬事法改正で治験基準が厳格化し、ようやく法的に認知されました。それ以降、日本国内でもCROへの注目が高まり、今や新薬開発においてCROは欠かせない存在となっています。
【CROで働く魅力とは?】
何と言っても、様々な製薬会社の様々な領域の臨床開発を経験できることです。また、CROという業界自体、今後ますます成長が見込まれるということも魅力といえるでしょう。
一般的に、製薬会社の中途採用では即戦力の経験者を採用する傾向が強いのに対し、CROでは、CRA(モニター)、治験プロトコール、QC、データマネジメント等の職種で未経験者を採用している企業も一部あります。その為、研修制度に力を入れている企業が多く、経験の浅い方にとってはCROの充実した教育体制は大きな魅力と言えるでしょう。