株式公開準備とは、近い将来に株式公開(IPO)を目指すベンチャー企業などにおいて、経営管理体制を整備する業務です。多くの場合、公開準備室という専門部署を作り、段階を踏みながら、以下のような業務を行います。
(1)公開スケジュールや上場市場の決定
(2)主幹事証券会社、監査法人の決定
(3)組織体制や社内規程の整備
(4)社内会計処理制度の見直し・再構築
(5)上場申請書類の作成
(6)上場審査対応
企業が上場を果たすには、膨大な時間とコストをかけて様々な厳しい基準をクリアしなければならず、上場準備をしている企業は多くあっても、実際に株式公開を実現させている企業は非常に少ないのが現実です。株式公開準備担当者は、このような難しいプロジェクトを成功に導くこと経営者から期待された責任重大なポジションです。
【株式公開準備に必要な経験・スキルとは?】
経理・財務・会計の経験・知識が必要です。公認会計士などの資格はプラスになることはありますが、公開準備の仕事は専門知識を活かした業務よりも、社員全員の結束を固め、社内管理体制を構築することのほう困難であると言われています。専門知識を活かすためのマネジメント能力や現場感覚を備えていることが、公開準備をより円滑に進めるためのカギとなります。