リクルーティングとは、企業の採用活動のことです。人事部門の一つの役割で、リクルーティング担当は人事や総務部門に属しているのが一般的です。年間数十~数百人単位で人材を採用する大企業では、新卒採用、経験者採用、派遣社員の採用など、リクルーティングの中でも業務が細分化しており、選考プロセスの実施においては外部会社に業務をアウトソーシングしているケースも多くあります。また、最近はこれらの業務をシェアードサービスにしている企業も増加しています。
昨今、採用活動においてインターネットは欠かせないものとなっており、優秀な人材を集め雇用するため、eリクルーティングに力を入れる企業が多くなっています。
主な仕事内容としては、以下のようなものがあります。
◆経験者採用 : 採用戦略の企画立案・運用推進、選考プロセスの実施(募集スペック確認/書類選考/面接設定等) 、進捗管理、ハローワークや人材紹介会社との協業(紹介依頼/選考結果連絡/募集職種説明会等)、採用関係書類作成、受け入れ準備など
◆新卒採用 : 採用戦略企画立案・運用推進(新卒採用サイトなど媒体や協力会社との打ち合わせ含む)、母集団形成、説明・選考会の実施、面接のアレンジメント、採用関係書類作成、内定者フォローなど
◆派遣社員採用 : 採用戦略の企画立案・運用推進、人材派遣会社との協業、説明・選考会の実施、面接のアレンジメント、採用関係書類作成、派遣社員のフォローなど
※ほかにも障害者採用や、海外事業所の現地スタッフの採用など、様々な業務があります。
【リクルーティングに必要な経験・スキルとは?】
実務経験および採用業務に必要な最低限の法制度を理解していることが求められます。また、自社に応募する候補者に直接対応する機会が多いため、プレゼンテーション能力や高いコミュニケション能力、交渉力などが求められる職種です。
異業界への転職が比較的実現しやすい職種といえますが、企業規模によって業務内容や範囲が異なるため、従業員数が同程度の企業での経験者を採りたいというニーズが多くあります。リクルーティング(採用)の実務経験は当然ですが、よっぽどの大企業でない限り、採用のみを担当する職種がある企業は少なく、転職市場においては、リクルーティングの経験にプラスして他の人事業務の経験を持つ人材が求められるケースがほとんどです。
人事・組織系コンサルティングファームでの経験者が事業会社の人事職に転職するケースもあります。