ワークライフバランスとは、労働者の仕事(work)と生活(life)のバランスのこと、また「仕事と私生活を両立させる」という考え方のことです。
ワークライフバランスという言葉ができた背景には、女性の社会進出や、仕事以外の場を充実させることで高いパフォーマンスを上げることができるという考え方、働きすぎによる病気等を防ぐことで労働力を確保するという目的、などがあると言われています。
もともとは欧米で普及した概念ですが、最近は日本でもよく耳にするようになった言葉です。内閣府では、ワークライフバランスの実現を「働き方の見直しなどにより、多様な選択が可能な社会を作り、働く方一人ひとりが意欲を持って働きながら豊かさを実感して暮らせるようになること」としており、企業や自治体、労働者などが果たすべき役割を具体的に示した憲章と行動指針が策定されています。
これをふまえ、企業では、社員の就業形態や福利厚生を考えるうえで、ワークライフバランスという考えが注目されており、また、CSRという面からも、人事部門においてダイバーシティとともにワークライフバランスの推進に積極的に取り組む企業が増加しています。