リテンションとは、もともとは「維持、保持」といった意味の言葉で、そこから転じて、人事領域で使用されるときは「人材の維持(確保)」、マーケティング領域で使用されるときは「既存顧客維持」といった意味になります。
人事でいうリテンションとは、企業にとって必要な人材や優秀な社員を企業内に留めるための様々な施策のことで、リテンション戦略、リテンションマネジメントというように用いられる言葉です。若手社員の早期退職を抑制することも、リテンションの目的の1つとされており、報酬や福利厚生などの人事制度だけではなく、働きやすい環境づくりやワークライフバランスの推進など、金銭以外の施策を講ずることが求められています。
マーケティングにおけるリテンションとは、新規顧客の獲得に対し、既存顧客との関係を維持していくことで、CRMの上でも重要な考え方となっています。リテンションマーケティング、リテンション分析などというように使われています。
ECサイトなどでは、リピーターを増やすことが効率的な集客手段であり、DMやメールマガジンの配送、アフターサービスの充実など、さまざまなマーケティング活動が行なわれています。